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野田市散策 [シルバーウィングでGO]

「実はね」、と我が山の神は言う
「子どもの頃、野田市の市民会館の中で暮らしていたことがあるの」

ネットで野田市のことを調べていると、野田市にキッコーマンの創始者、茂木家の17代当主が立ちあげた美術館があることが分かった。
平成18年の1月に出来たのだという。その所在を調べていたところそのすぐそばに、「市民会館」なる建物があることが分かった。
看板も右から左方向に書いてあり、かなりの歴史を感じさせる建物だった。

我が山の神にそのことを話すと、冒頭の返事である。
「4歳頃のことだから良く覚えていないけれど、広い庭もあったわ」

そこで、我が山の神懐かしの市民会館と茂木本家美術館を見学に出かけた。もちろん二人がまたがったのはシルバーウィングである。

内部は、古くはあるものの、しっかりと手入れが行き届いていて、現在でも使い続けていることがはっきりしていた。
「懐かしいわ。でも、実際に寝起きしていた部屋はこの中ではなかったわ」
どうやら、住んでいたのは入り口そばにあった管理人の住んでいる建物のようだった。
記憶通り、庭もあった。
「でも、もっと大きかったような気がするわ」
それはそうだろう。4歳の頃には、この庭もかなりの広さに感じたに違いない。

庭の一角には、茶室まであった。なかなかの趣がある。野田市は、文化の香りが高いのである。
もっとも、私自身は茶の湯などのたしなみは全くない。第一、長時間膝を折っているのは拷問ですらある。ただし、あの抹茶のほのかな苦みは悪くない。

そこから茂木本家美術館までは歩いてすぐである。歩いていると、「エーイ」という元気なかけ声が聞こえてきた。声の方を見ると、古びた建物である。看板には「春風館道場」と書いてある。剣道の道場だった。
この古びた建物の中で、子ども達がきれいな汗を流している。古びた建物こそよけれ。いや、野田は、文武の香りもする。

茂木本家美術館は、近代的な建物だった。
その時間の見学者は、私と我が山の神の2人だけだった。
「簡単にご案内致します」
一人の若い女性が我々について解説してもらいながら見学することが出来た。
この美術館の目玉は、梅原龍三郎の「鯛」と横山大観の「霊峰不二」である。この2つの絵を見ただけで、この日の目的は達したようなものだった。
美術館の中には、片岡球子 「めでたき富士」や大山忠作 「黎明翔鶴」、中島千波 「朝霧富士」などが展示されていて、美術作品に理解の少ない私でも、ずいぶんの時間をここで過ごすことが出来た。
うん、この茂木本家美術館は私の心を豊かにしてくれたように思う。

参考までに、美術館のホームページは次のアドレスである。
http://www.momoa.jp/
なお、美術館の庭には茂木家発祥記念碑と守り神の稲荷神社があった。稲荷神社にはまことに面白い一対の狛犬が置いてあった。

なお、この日はこのほかに、上花輪歴史館も見学した。管理する方が、あっちこっちへ飛び歩いて解説してくれる有り難いと言えば有り難いのだが、静かに見たいときでも大声で解説されるのは、少しばかり困った。
なお、中は実によく手入れされていて、見応えのある物が多かった。花もその一つである。



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