晦日の騒動 [シルバーウィングでGO]
我が山の神は、「トイレは大切よ」と言う。
「早く、ウォシュレットにしたいわ」との希望が強かった。
「そんなに高くないんだから、つけちゃいましょ」
我が山の神のご託宣で、急遽12月30日に取り付けることにした。
もちろん取り付けは私がやるのである。
取り付け方法は難しくなかった。取扱説明書を読む必要もないほどだった。
ところがである、止水栓をしめて水を止め、止水栓に分岐の部品を取り付けようとしたとき、ボキッと止水栓が折れて大量の水が噴き出してきた。
あわてて
「水を止めて」と大声で我が山の神に助けを求める。
やっと水が止まるとトイレの中は洪水の状況だった。
「これでは専門家に頼むしかないね」
「ほら、水回りSOSという水道屋さんがあるわ」
我が山の神はすぐに手を尽くす。
水道屋さんがやってきたのは夜の7時をすぎてからだった。さすがに手際がいい。ものの15分もかからずに新しい止水栓を取り付けてくれた。費用はゴルフ一回分よりずっと高かったが、緊急にやってきてすぐに直してくれるその手際と技術に「高くない」と思ってしまうから不思議である。
水道が回復するまでの数時間、我が山の神は少しの水を効率よく使って食事の用意をしていた。
いい経験と言うには、お粗末な騒動だったが、水のありがたさを改めて認識した。水や電気を「ライフライン」と呼ぶことの意味を実感できた気がする。
水道が使えるようになったので、すぐにウォシュレットを取り付ける。
これで、またひとつ、快適な生活が送れると我が山の神は満足である。
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