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落語 特選四人会 [シルバーウィングでGO]

大宮に落語を聞きに行った。我が山の神も大変楽しみにしていた。花形特選四人会といい,林家正蔵,立川志らく,柳家花緑,柳家喬太郎がやってきた。
幕が開くと,最初に出てきたのが何とか言う前座だった。声が大きく,元気に話していたが,声の大きさだけが耳について,ちょっと聞き苦しい。後から出てくる真打ちの噺を引き立たせるために仕組んでいるのではないかと勘ぐる。ま,前座さんの修行のためだろうが。
さて,最初に出てきたのは柳家喬太郎だった。お腹の出具合を枕に持ってくるように,貫禄十分。しかし,実際はまだ五十にはなっていないらしい。演目はうどん屋だったが,うどんを啜る場面では拍手がわくほどいい喰いっぷりだった。噺の巧さはさっきの前座とは比べものにならない。
続いて出てきたのは柳家花緑。人間国宝だった柳家小さんの孫だそうだ。でっぷりと太った小さんとは違い細身で長身。まだ40代前半の若さもあってか,噺っぷりも祖父とは違ってかなり切れがいい。演目名は知らないが,船を漕ぐ仕草などはかなりこなれていて手際が良かった。うん,なかなか上手い。我が山の神は花緑が一番印象に残ったようだ。
次は立川志らくだ。枕に親が落語家の花緑や正蔵を引き合いに出し,自分はそういう出ではないことを笑い話にしてしまう。まあ,芸の道では親の七光りは通用しないからこそ使える話だろう。さて,演目の妾馬は,なかなかの歯切れの良さだった。立川談志の孫弟子だということだが,口調も仕草も談志を彷彿とさせることがある。私は,4人の中では一番良い出来だったと思った。我が山の神も良かったと言っている。
最後は林家正蔵だ。トリをとるのは20代で真打ちになった経験の深さからだろうか。かなりの期間,こぶ平という名前でテレビに出ていたので,どちらかというとそっちの印象が強く,落語の力はどうなのかと思っていた。演目はねずみ。お腹をよじって聞く噺とはちょっと違う人情ものだった。うん,それなりに上手いが,時々言葉が上手く回らない時がある。人気者だけに,落語に専念できていないのかも知れない。それでも,ほろりとさせる場面ではなかなか良い語り口だった。
さあ,今日も良い一日だった。我が山の神も私のそばでかなり大きな声で笑っていたぞ。笑いは健康に良いということだから,時々はラジオやテレビではなく,直にその声を聞いて笑いたいものだ。

シロハラとミソサザイ
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