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PM2.5 [シルバーウィングでGO]

PM2.5という文字があちこちで躍っている。大気汚染物質のひとつで,中国から日本に飛んでくると言われているようだ。特に,九州など西日本でその影響が大きいと言われている。環境省は,PM2.5の濃度が70マイクログラム/立米を超えた場合は外出を自粛するように呼びかけている。この数日,福岡ではこの基準値を超えたようだ。子供を持つ家庭は外で遊ばせたいが,健康への影響が心配で対応に困っているだろう。
ニュースでは連日のように北京の大気の様子もテレビに映し出される。工場や車の排気ガスによるものだろうか,大気はぼんやりと霞んでかなり汚れているように見える。私でもこんな所では生活したくないなと思わせる映像である。
昔,日本でも同じような状況だった頃がある。川崎だったり四日市だったり尼崎だったり,高度経済成長の時期にはあちこちで公害病が発生した。今の北京と同じ状況だったろう。もちろん東京もかなり大気は汚れていた。大気汚染物質が紫外線によって光化学スモッグに変わり,ひどい時には毎日のように注意報がテレビラジオで流された。今の北京は,その頃の日本と同じだ。
PMというのを日本語に訳すと粒子状物質になるようだ。2.5の単位はマイクロメートルである。百万分の2.5メートルということだが,具体的な大きさが実感できない。ミリ単位にすると0.0025になるが,普通の光学顕微鏡でやっと見えると言う小ささのようだ。
PM2.5を大量に吐き出してきたのはディーゼルエンジンだと言われていた。十年程前,石原慎太郎都知事は都議会でペットボトルに入れたディーゼル車の排ガスから集めた粉塵をまき散らしながら,ディーゼル車規制を強く主張し,基準を満たさないディーゼル車は都内に入れない条例を作った。それが国を動かしトラック製造業界を動かし,ディーゼル車の排ガスは大幅に改善された。石原慎太郎の施政で最も大きく評価されたと言っていいだろう。そのおかげもあって,都内の空はかなりきれいになった。夜空の星も戻ってきた。
さて,今騒がれている西日本を中心にした大気の汚染は,中国からやってくるPM2.5が元凶だという印象だ。しかし,中国からの汚染だけなのか,国内の汚染物質排出との関わりはないのかなど,科学的な態度を失わずに検証してほしいものである。
中国も経済成長一辺倒ではなく,水や空気の環境汚染を乗り越えてきた日本の技術を導入するなど,風光明媚な環境を守るような政策に方向転換してほしいものである。

チンゲンサイの惨状。もちろんPM2.5が犯人ではない。
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犯人はヒヨドリ。
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