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イプシロンは本当に安いか [シルバーウィングでGO]

先月末,打ち上げ費用が今までより格段に安上がりだと宣伝されるイプシロンと名付けられたロケットが打ち上げられる予定だったが,異常が発生したとかで延期になった。
異常の理由が確かめられたそうで,14日に打ち上げられる予定だそうだ。
さて,今度のロケットの売りは経費の安さだという。パソコン2台で打ち上げられるそうで,打ち上げ責任者は,今までにない画期的な方法だと言っているようだ。それが,どれだけスゴいことか実は私にはよくわからないが,たぶんスゴいんだろうな。
ただ,よく分からないこともある。打ち上げ費用が今までの半額程度といっているようだが,それは打ち上げ能力が同じ場合の比較でなければならないだろう。前に飛ばせていた打ち上げ費用75億円のミュー型ロケットと比較すれば確かに安上がりだが,その比較だけで足りるのかちょっと疑問だ。
JAXAのホームページを見たら,運用中のロケットの打ち上げ能力と打ち上げ費用が書いてあった。H2Aは10トンで打ち上げ費用は85億円から。H2Bは16トンで打ち上げ費用は110億円からだ。それと比較するとイプシロンはずっと能力が低くわずか1.2トンだ。そして打ち上げ費用は38億円からだ。これだけ打ち上げ能力が違う機種を,単に一回の打ち上げ費用だけで比較するのは無理がある。軽トラックと大型トラックとの比較では,走らせるコストが違うのは当たり前だ。素人でも,打ち上げられる重さに対する単価はイプシロンの方がずっと高いと言うことがわかる。
だだし開発者は,小さいものを運ぶにダンプトラックは使わないでしょ,小人数を運ぶには大型バスではなくタクシーでいいでしょ,と言うだろうな。

我が山の神がフウセンカズラを簾にのぼらせた
IMG_7282.JPG
なかなか風情があるなあ

ネットアルバム
http://opa.cig2.imagegateway.net/s/m/album/HfrNXTfWPme

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