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反省のおことば [シルバーウィングでGO]

戦争が終わって,昭和天皇が戦争について「反省」の言葉を使おうとしたが,時の宰相吉田茂に反対されて実現しなかったと言う記事が新聞に載った。天皇たるもの軽々しく謝るものではないという考えだったのか。それにしても吉田茂首相はなぜ反対したのだろう。想像するに,反省は謝罪に繋がり,それは天皇の戦争責任につながるからだと吉田茂首相は判断したのではないだろうか。
新しい憲法では天皇の国事行為は内閣の助言と承認が必要だ。例えば終戦記念日の式典での「お言葉」は国事行為に準ずると考えられているだろうから事前の承認が必要とされるのだろう。それ以外にも天皇の言葉が我々に届くお言葉は殆ど国事行為に準ずると見なされ内閣の承認を経ているわけで,昭和天皇として「反省」を国民に伝える機会は失われたわけだ。
その反省を受け継いだのは平成天皇だったことは想像に難くない。そして平成天皇の意志を受け継いだのは令和天皇だ。お二人とも終戦記念日の「おことば」で反省と言う言葉を使われている。たぶん皇室内では昭和天皇・平成天皇・令和天皇と平和を維持するためにはどんな「おことば」がふさわしいのか意思疎通があったのではなかろうか。
なお,天皇の国事行為は憲法に示されている。終戦記念日の「おことば」など政府の儀式は憲法には示されてはいない。憲法にある「儀式」は皇室内の儀式のことだ。秋篠宮様などは国事行為をもっと限定的にとらえていらっしゃるようだが,ゆえなきことではない。憲法に記されていない天皇の行為の何が国事行為にあたるかしっかり整理しておく必要があるだろう。

仕事とは言え良く鳴く
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