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憲法改正と自衛隊 [シルバーウィングでGO]

安倍自民党が参議院選挙の争点のひとつに憲法改正を言っていたので,ちょっと私の気持ちも整理しておきたい。
憲法が所持を禁止しているのは軍隊だ。9条は絶対に読み間違えないような書き方で戦争の放棄が記述されている。いかにアメリカが日本の軍備を恐れていたかが分かる。しかし,自国の軍隊は無くても国は守らなけりゃぁならないから,安保条約でアメリカに守ってもらうことにした。それはアメリカの強い意向でもあったわけだ。しかし,日本の再軍備をはじめさせたのもアメリカだった。1950年に朝鮮戦争が勃発。日本の駐留アメリカ部隊が朝鮮半島に出向き日本国内は空になる。もう,日本がアメリカに楯突くことはないと判断したアメリカは日本防衛と極東の防波堤の役割を果たさせようと考え同年に警察予備隊を作った。
それまでは国土防衛の実力組織は安保条約に頼るしかなかったのだがこれで,日本の再軍備が始った。52年保安隊,54年自衛隊に改組し本格的軍隊化が進んだ。本当は憲法を変えなければならなかったわけだが,アメリカはかまうことはないと考えたはずだ。
さて,安倍晋三首相も自衛隊は本当は違憲状態であることは分かっていながら合憲だとしらを切り通している。合憲なら憲法を改正する必用はないはずだが,自衛隊が違憲と言われるので自衛官が可哀想だとの感情論で改正に走る。
ここに誤魔化しがある。トランプアメリカが安保破棄をうそぶいたりする状況から考えても,我が国にも必用な実力組織の自衛隊が違憲状態だから,違憲性をなくすために憲法を改正しなければならないと,理路整然と国民に訴えなければならない。
その点昭和天皇は「(憲法改正は)軍備の点だけ公明正大に堂々と改正してやつた方がいゝ様ニ思ふ」と言っていたそうだ。
なお,アメリカは日本との戦争の後も朝鮮戦争,ベトナム戦争,湾岸戦争,アフガニスタン侵攻,シリア戦争と間断なく戦争を続けてきた。一方我が国は現在の平和憲法下だから,この75年間平和を維持してきたとも考えられる。考えようによっては,アメリカは9条という良い置きみやげを残してくれたと言っても良さそうだ。しかしトランプアメリカは,今になって集団的自衛権の役割を果たせと日本に片務性を解消しろと強要している。憲法改正をそのための道具にしようとするなら,国民は簡単にイエスというわけにはいかない。
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