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みんなちがってみんないい [シルバーウィングでGO]

金子みすゞが山口の人だからと言うことだろう,安倍首相が地元でのコメントに金子みすゞの詩の一節を使ったそうだ。
みんなちがってみんないい,という有名な詩の一節を一億総括役社会のキャッチフレーズにしたかったらしい。実際の金子みすゞの生涯は幸せなエンディングとはいかなかったそうだ。何しろ自らの命を自ら絶ったのだから。偉人短命は彼女にも当てはまるのか,恵まれぬ短い生涯は哀れだ。
一億総というフレーズには余りいい意味で使われたという記憶はない。
最初に浮かぶのは一億(総)玉砕だ。「億兆心ヲ一ニシテ・・・・一旦緩急アレハ義勇公ニ奉シ」と多様性どころか一億皆兵を求められた。
次に浮かぶのは一億総白痴化だ。テレビの普及によって国民が考えることを放棄したといわれた。俺なんか,いまだにテレビっ子だからなあ。
戦争直後には一億総懺悔というのもあったかなあ。あれ,何だったんだ。
金子みすずはみんなちがってみんないい,と言ったわけだが安倍首相は古希になるまでみんなはたらけ,と言いたいわけだろうか。安倍首相には文学的な言葉を選ぶときは文学に素養のある人の助言をきいて話すことをおすすめしたい。
なお,芥川竜之介,川端康成,太宰治,三島由紀夫,高名な小説家はどうして人生を全うできないのだろう。金子みすゞを含め,鋭敏すぎる感性が傷つきやすかったのだろうか。
大丈夫,安倍首相は長生きします。

安倍首相が云々(うんぬん)を伝々(でんでん)と言ったときの演説
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