我慢強さがあだに

50代の男性が熱を出したが四日間は我慢して待たなければと待機している間に症状が悪化し，やっとPCR検査で陽性と分かったが時既に遅く亡くなった方がいるそうだ。随分と我慢強い方だったんだろう。自分だけが我が儘を言うと，他の人に迷惑をかかるからと国が示した基準を守ろうとしたことがあだになったわけだ。待つ必要などなかったのに。
昔，3月31日に40度を超える発熱でお医者様に診てもらったことがある。お医者様は埼玉県で開業していらっしゃるご自分の夫を呼び寄せて一緒に診察してくださった。血液検査をして，「急変したらすぐに電話してください」と言って下さった。
翌日も高熱が続き，診察に出かけると肝臓が大変だった。GOT GPTの数値が5桁だったそうだ。お医者様の電話を聞いていると「劇症肝炎」という言葉が聞こえた。すぐにその場から入院先の病院に移動した。
あとで診察して下さったお医者様に「あなた，随分我慢強い方ですのね。あの状態で立っていられることが驚きです」と言われた。いや，別に岩手出の田舎もんです。入院は39歳の誕生日だった。
このときから，我慢強いのも時にこそよれだなと我が身を含めていさめるようにしている。50代の男性，さぞ無念だっただろう。
それにしても，目安が加藤大臣が誤解ですといった日から三日目にしてやっと千葉県のホームページが加藤大臣が言った内容に書き換わった。千葉県民はみな誤解し続けていたわけだ。