賭けてもいい

ある地方議員が知人を捜してパチンコ屋に行ったがポケットに5000円入っていたのでついでにパチンコをしてしまったそうだそうだ。ちょうど営業自粛要請が出て，３密に気をつけるように再三言われていた時期だ。「法律にひっかっかるわけではないから問題ない」とは言わないだろうが，議員の立場では入ろうとする友人がいたら，それをたしなめるぐらいのことをしていい筈の人だ。議員本人もまずかったと思っているだろうがパチンカーは勇気づけられたかも。しかし，次の選挙に立候補するかどうかは悩むだろうなあ。
一方，賭麻雀をしていた黒川検事長は，まるでマンガの話のようで，つい笑ってしまった。下手をすると，検事が捕まえるのではなく「検事が捕まる」話しだ。賭麻雀は疑いようのない賭博行為だ。刑法では単純な賭博罪では50万円以下の科料と決まっているが，常習者のようだからもう少し罪が重いはずだ。重罪ではないが後ろに手が回ってもおかしくない犯罪だ。
ただ，検察は事件にはしないだろう。今までも立件してこなかったし，掛け金が軽微だからという理屈で，注意処分で済ませるだろう。恩も売れるしなあ。
菅官房長官の右腕のような人物だったそうで，政府も無理筋の閣議決定までして持ち上げようとしたが，賭博行為で本人が何もかもぶち壊した。
なお，黒川検事に対する処分が発表されたが訓告処分だそうだ。国家公務員の処分は軽い方から戒告，減給，停職，免職しかない。訓告という処分は履歴書事項でさえない。法律にない処分を受けても黒川検事は痛くもかゆくもない。
これで，安倍政権に対する逆風はますます強くなるだろう。安倍首相は検察庁法改正案は再び次の国会に出すつもりだったようだが，これで完全に消える運命だろう。賭けてもいい