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令和を正規の時代に [シルバーウィングでGO]

世の中で非正規で働く人がいる時には,普通はやむを得ざる事情がある。先日職場復帰した上の娘が育児休業の間は,会社はその穴を埋めるために臨時に職員を雇わなければならなかったはずだ。その人のおかげで,娘は安心して育児に専念できた。会社もその臨時職員のおかげで仕事に大きな穴をあけずにすんだだろう。むかし,私も長期入院加療で2回職場を離れざるを得なかった。一度目は椎間板ヘルニアで2ヶ月,二度目は急性肝炎で5ヶ月職場を離れた。その度に私の仕事をかわってくれる非正規の臨時職員がいた。育児や病気で仕事を休む場合,どうしても臨時に仕事を代わってやってくれる人は必要だ。そういう意味で,非正規職員の存在は否定できない。
しかし,特段の事情がないのにただ非正規の方が安上がりだからという理由で,非正規労働者を雇うことは,本来は好ましいことではない。一時的に労働者に支払う賃金が安上がりになって業績は上がるようにも思えるが,長い目で見ると企業の成長可能な社会環境を自ら壊しているからだ。非正規労働も消費者であるから消費者の可処分所得は当然少なくなる。つまり,労働者の非正規化は企業が得られるパイを小さくしていることになる。経済規模そのものを小型化していることになるからいつまで経っても経済は右肩上がりにはならないわけだ。なにを戯言をと嘲りの声も聞こえてきそうだが,一億総中流化の頃は今に比べて非正規労働者はずっと比率が少なかった。
さて,平成が令和に変わる。平成の象徴的存在だった非正規ではなく,正規の時代になってほしいものである。その方が令和の時代にふさわしい。
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