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「ひみつまもります」削除 [シルバーウィングでGO]

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新聞の千葉版に栗原心愛さんのアンケートのコピーを虐待していた父親に渡してしまったことを受けて,野田市教委が子供たちに謝罪するそうだ。紙面には市教委が直接謝罪するのではなく「我々の気持ちを代弁して身近な担任が伝えた方がいい」と判断したと書いてある。まあ,仕方が無い。それはいいが,問題はアンケートにあった「ひみつをまもります」を今後のアンケートから削除するという方針だ。
え?いったいなぜこの言葉を削除するのだろうと詳しく読んだが要領を得ない。さらに新しいアンケートには「安心して正直に答えてください。みなさんを守るためにも大切に扱っていきます」などの言葉を記載するそうだ。アンケート実施後は誰に伝えていいのか子供たちに確認するそうだ。確認するから「ひみつをまもります」を削除しても構わないということなのか?
野田市児童虐待事件再発防止合同委員会の日本大学危機管理学部(゜o゜;) の鈴木秀洋准教授は「児童相談所に通告するケースもあるので,『誰にも言わない』というのはうそになる」と説明したそうだ。他の委員からは何の反論も出なかったと言うのか。アンケートには『誰にも言わない』とは書いてない,『ひみつはまもります』と書いてある。
学校が秘密を守るということは『誰にも言わない』ことと同じ意味ではない。そのアンケートからいじめが分かったら,解決のために是非とも誰かに何とかして欲しいというのは栗原さん自身の願いだったはずだ。アンケートは原則秘密事項として決めておき,細部については個別に検討するという姿勢でなければならないはずだ。「『誰にも言わない』というのはうそになる」というのでは初めから削除ありきの言い訳にしか聞こえない。
また,アンケートは普通無記名で行われるが,野田市のアンケートは本人がいじめを受けているとかいじめを知っているなどの事実を知るために行われる対面調査だ。誰の話しか最初から分かっているから当然秘密事項として扱われるべきものだ。それがいじめの解決の手立ての一つになるかもしれない。それを,誰に話していいか子供自身に判断させるということが間違いだ。あなた任せと言うしかない。
「ひみつをまもります」以上に安心できる言葉は見つからない。まあなあ,市教委が破っちまったからなあ。出来るとすれば「ぜったいにひみつをまもります」と強調するぐらいかなあ。
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