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あんたの家が帰還困難区域だったら [シルバーウィングでGO]

無罪判決は(原発は)「絶対の安全性は前提になっていなかった」という理由だ。
事故が発生してもやむを得ないと言うことだろうか。やむを得ないというかそこまで責任を問えないということだろう。
ただし,東電首脳は事故の3年前に15メートルの津波の可能性があるという東電子会社の研究報告を受けていたそうだ。問題は東電首脳がその報告を生かす努力をしたかどうかだ。原発を守るための防潮堤に着手したが間に合わなかったのであればそれは責任追及の度合いも違ったかもしれない。ところが,受け止め方が軽かった。「そりゃあ困った,金がかかるなぁ」だったのか,別の研究機関にも調べてもらうように指示したという。研究を報告した社員は「副社長の言葉に力が抜けた」と証言しているそうだ。社員からの報告を正面から受け止めていれば,絶対に安全だという認識ではなかったとしても,少しでも安全性を高くするようにつとめていた筈なのに,実際には住民の安全性よりも会社の利益を優先し津波対策を先延ばしにしたと言われてもしょうがない。
それぐらいのことは裁判官も分かっているはずなのにチョットぐらいの先延ばしは仕方がないと判決したわけだ。「チョット遅かった」ぐらいに考えているとしたら,あんたの家が帰還困難区域にあっても「チョット遅かった判決」を出しただろうかねぇときいてみたい。
危険性が,ゼロと言うことはないにしても,世界で起こった原発事故のことを知っていれば,限りなくゼロに近い状態にまで対策を取るべきだと思うが,企業としては「(15.7メートルという)信頼性のないものをベースに企業行動は取れない」のだろうなあ。

2011.4.24 生まれ故郷野田村の瓦礫
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