第二第三のビンラディン

トランプ大統領がバグダディをしとめる作戦にGO SIGNをだし，殺害したと発表した。バグダディは自爆ベルトを自ら爆発させたそうだ。
トランプは野党民主党が弾劾裁判を主張し，人気も今一つだ。バグダディ殺害はその挽回作戦の意味もあっただろう。バグダディはいい面の皮だ。
さて，次のビンラディンはいつ現れるだろう。アルカイダ創設者のビンラディンが殺されて8年，次のビンラディンはバグダディだった。そのバグダディも殺された。当然次のビンラディンが現れるだろう。
アメリカはシリアから撤退するそうだ。そうすると，IS国は重石が外れるから息を吹き返すだろう。しかも，世界中のビンラディンが「よし！」と気を取り直すだろう。親アメリカ国でのテロが活性化する危険性がある。日本も例外ではない。来年は東京オリンピックだIS国にとっては格好の標的になるだろう。小国のテロに対して大国がテロで報復する。困ったものだ。

やせっぽちの雄は雌に食べられずに済んだらしい

アメリカと日本の差

アメリカと日本のプロゴルフツァーzozoチャンピオンシップが，zozoの提供で行われている。賞金総額も優勝賞金はけた外れだ。プロにとっては，高額賞金の大会では参加しない訳には行かないだろう。あの，タイガーウッズも出場している。
タイガーはもう40を越える年齢だが他を圧してトップを走り続けている。悪天候のために，4日間で全選手がプレーを終えることが出来なかったようだが，タイガーウッズが圧勝する展開なのは誰の目にも明らかだ。
それにしてもアメリカツァープレーヤーと日本ツァープレーヤー力の差がこれほどとは思っていなかった。上位選手は殆どアメリカツァーの選手だ。タイガーの18アンダーは別格だとして，松山もアメリカツァープレーヤーだ。上位に日本ツァープレーヤーが一人もいないのはどうしたことだろう。飛ばすだけならアメリカの選手に劣らない選手が居そうなものだが，実力の差はいかんともしがたいようだ。
さて，日本ではゴルファーの育成はどういう仕組みになっているのだろう。プロという性格上，公的な組織で育成するという仕組みがないのかもしれない。しかし，ゴルフはオリンピックの種目にもなっていて，タイガーウッズも参加を資格を得るために試合に参加しているそうだ。オリンピックへの参加が一つの目標になるなら，公的な援助があっても良さそうなものだ。とくに20年の大会は，埼玉県の霞ケ関カンツリー倶楽部で開催されるようだ。日本選手が地の利を生かせる可能性もある。しかし，この力の差は，その時の偶然だけで埋められる内容ではなさそうだ。松山選手に続く強い選手を育てるしかないな。

ゴルフはこの５月でやめた。プロの飛距離と正確性は素手で投げるより正確らしい。クラブは処分中だ。

量子コンピュータ

スーパーコンピュータで一万年かかる計算をグーグルが開発した量子コンピュータは200秒で終わったそうだ。と言われてもぴんとこない。新聞にはスパコンの15億倍だと書いてある。ちょっとだけぴんときそうになったがまだよく分からない。大体にして，量子ってなんだ？漁師や猟師じゃないことだけは確かだ。
現在のインテルの高速パソコンCPUクロックの周波数が3.6GHzだからええと益々分からなくなってきたぞ。京というスパコンは１秒間に1京回の計算をするそうだ。素人考えで1京／3.6G(こんなに単純ではないよなあ)を計算してみると，約2百80万倍という計算だ。てえことは，量子コンピュータは最速パソコンの2百80万倍の15億倍てえことは4京倍という速さだ。ヒェー，光でさえものろのろという速度に見えるかもしれない。
さて，コンピュータは総合的な能力が必要だ。CPUの速さとともにメモリの容量が巨大でなければならない。更に保存するメディアはテープかハードか。いずれにしても馬鹿でかいはずだ。
完成したらもしかすると，地球そのものをそっくり計算対象にするかもしれないなあ。温暖化が進む地球の未来の姿を教えてくれるかもしれない。人間の頭脳構造を解析し，人間の未来の姿を目の前に映してくれるかもしれない。AIが進歩して自我を持つようになり全ての人類がAIチップを埋め込まれて生活するようになったとしたら不幸なのか幸せなのか。なんだあ？俺の頭はどうかしているぞ。SFにしても突飛すぎるなあ。

給与差し止め

神戸の教員いじめに絡んで，神戸市は加害教員の給与を差し止める条例を定める方向だそうだ。しかし，この動きがちょっと心配だ。教員は地方公務員としての身分だから，分限及び懲戒は地方公務員法の定めに従って行われなければならない。当然一行政区域の条例よりも地方公務員法の方が優先されるから，地方公務員法によっての処分が確定するまでは，その身分は侵してはならないはずだ。たぶん神戸市職員を対象にした職員の分限及び懲戒に関する条例を念頭に置いているだろう。教員が神戸市職員としての身分だと言えるなら可能性がないわけではない。
ただ，みんなが言うから給与を差し止めるのは無理がある。いずれこの4人には神戸市教育委員会が厳しい懲戒を下すだろう。懲戒は戒告，減給，停職又は免職のいずれかだ。報道される非行から考えて，懲戒免職の可能性が高い。手続き的に本人の弁明を聞く必要はあるだろうが，それほど時間はかからないはずだ。それまで給与差し止めは待つべきではないだろうか。
それにしても，あの教員間のいじめというか傷害というか，人間性を疑わざるを得ない行為をする教員がいることに驚く。それに管理者の前任校長はたぶん何処かで校長を続けているだろうが，職務の責任は残っている。当然管理責任を問われ，地方公務員法に定める戒告，減給，停職又は免職のいずれかの懲戒に処すべきだろう。更に，前教頭が現校長だそうだが，教頭の方が教員との距離感は近いはずだ。知らなかったはずはない。これには「絶対」をつけても良いくらいだろう。当然，前教頭も責任を免れることは出来ない。停職又は免職は厳しすぎるとしても戒告，減給の懲戒，さらに降任，降給の分限処分が下されなければなるまい。
なお，加害教員の自主退職を認めないことも決めているそうだが，そんなことが出来るのかなあ。憲法の職業自由の規定に違反しないのかなあ。

この雨では雨漏りが心配だなあ，気の毒に

日本一とクライマックスシリーズ

ソフトバンクホークスがジャイアンツを破り，日本一になったそうだ。
今年のパリーグのペナントレースは西武が優勝した。ペナントレースが終わってから，今までの成績はご破算で願いましてはともう一度クライマックスシリーズとやらで，敗者復活戦を行う。敗者も勝者になれる仕組みだ。しかし，一旦決まった勝敗をひっくり返すことに釈然としない。毎年思うことだが，ペナントレースは一体何のためにやるんだ。ペナントレース優勝チームが年間を通じて他のチームより優れた成績だったとしても，時には調子の悪いときがある。逆な場合もある。年間成績が悪くてもその時だけ調子のよいチームもあるわけだ。そのチームに日本一と言う称号を与えることが果たして妥当だろうか。ペナントレース優勝チーム同士の日本一をかけての戦いと，クライマックスシリーズとを分けて行うのであれば理屈は通る。
ペナントレースの続きと見れば，屋上屋を重ねるようでしらける人が多いはずだ。まさに，現在のクライマックスシリーズが屋上屋を重ねた対戦だからなあ。
なお，最近殆どプロ野球を見ない。日本選手が活躍するメジャーリーグの方がわくわく感があるからなあ。

天皇制反対デモ

即位礼正殿の儀が行われ，日本中がお祝い気分に浮き立ち，世界からも政権の重要な地位を占める人や王族などがお祝いに駆けつけている。そんな中，天皇制に反対するデモが行われ，ちょっとしたもめ事もあったらしい。
さて，北朝鮮などの社会主義国ではこんなデモはまずあり得ない。万が一政権を批判するようなデモに参加することはまさに命がけの行為になる。それが民主主義国家では天皇制でさえ批判の対象になり得る。
ただし，天皇は憲法に規定される存在だ。天皇制を廃止するためには憲法を変えなければならない。実は，恥ずかしいのだが，天皇制廃止のための憲法改正論議を聞いたことがない。政党で言うと共産党が天皇制に批判的だったと理解しているが，その共産党も天皇制廃止のための憲法改正を国民に提案しているわけではない。現実的に国民の多くが天皇制に反対していない実情では選挙戦を進める上でも大っぴらに反対は叫びづらいだろう。
それはさておき，「一億総○○」と言うと戦争翼賛会を思い起こしてしまう。少数者・少数意見を排除し国家をひとつの考えに丸め込もうとする姿は戦前の日本だ。民主主義と言うには必ずと言って良いくらい異論が必要だと思っている。その意味で，天皇制反対デモが行われることは日本が民主主義国としてあるべき姿を示していると言って良いだろう。

セイタカアワダチソウに追いやられたススキが復活の兆し

まいまくら

長い間使ってきた枕がペチャンコになり枕の下に敷物をして高さを調節したが、これも肩こりの原因の一つかもしれなかった。それで，枕を新しくして，眠りの質を上げようと考えた。我が山の神と一緒に出かけたのはイオンモールの中にある枕専門店。つくとお客はまだだれもおらず，我々だけだった。女性店員が出て来て，「この客，見込みあり」と判断したのだろうか。センサーがついたベッドに寝て体の沈み込みのデータも取ってくれて実に丁寧に説明してくれる。
並んでいる商品は，1万円周辺のものから，36000円の品物まで多彩だった。
私は，1万円周辺のものでもいいと思ったが実際に寝て比べてみると，品質は大差だった。我が山の神がいつも言うのは値段にはそれだけの訳があると言うこと。私が安かろう悪かろうの品物を選ばないように目を光らせている。要するにいいものを長く使った方が結局は満足することが多いと言うわけだ。そんなわけで，マイマクラ36000円，マクラカバー2500円，消費税を加えると42350円と，渋ちんの私としては実に高額なマクラを購入することになった。商売がうまい。
自分のいびきのうるささを知らないのだが，我が山の神は私は「よくかく」という。知らないのだから反論は不能。まあ，眠りの質が高まって今日からいびきも小さくなってくれれば我が山の神も満足だろう。

なお，高いだけあって，この枕は定期的に厚さや形状をなおしてくれるそうだ。それはいつまでも無償だと言うことだった。

台風の進路と地球温暖化

以前は台風と言えば先島諸島や沖縄諸島から九州を経由して日本海に抜けるという進路を取ることが多かったような印象だ。それが，今年の台風15号や19号は，いきなり関東地方に進んできた。15号では主に千葉県が大きな被害にあい，19号では関東から東北にかけて記憶にないほどの爪痕を残していった。テレビで専門家は100年に一度の大雨だったのではないかとの見方があるようだ。確かに，凄かった。大都会の一画と思われる神奈川でも死者が14人もあったそうだ。
さて，あれ？と思われることがいくつかある。一つは進路。もしかすると，進路全体の北上化・関東直撃は地球温暖化と関わりがあるのではないかという疑念だ。偏西風や高気圧，海水温の上昇など複雑な関わりで発生から発達，進路が決まってくるのだろうが，全体として台風の進路が北上化しているのは地球温暖化が大きく影響していると考えられる。
次に台風の大型化，災害の激甚化だが，これも地球温暖化と深いつながりがあるような気がする。直感でしかないのがややつらいが，地球温暖化によって海水温度が上昇し，大型化しやすくなったのではないだろうか。地質時代的にいうと高山には氷河が残っているから，現在は氷河期末期で，これから地球が温暖化する時期だと主張する人たちもいるそうだ。その代表の一人がトランプ大統領だが，温暖化の進み方が異常で，人間の化石燃料の消費による影響は排除できないと学者は言っているそうだ。
農産物の生産も北上南下を続けている。100年も経ったら南極で小麦生産と言うことになったりして。まさか。話が脱線しすぎた。
さて，台風に対する備えは今まで以上に必要になるはずだ。我が家でも，電気水道を含め万一のことを真剣に考えなければならない。

上行下効

台風で茨城県を中心に流れる那珂川が氾濫したそうだが，氾濫情報を住民に知らせることを忘れていたと，国土交通省が陳謝の会見をした。決壊ではなかったようだが，氾濫によって周辺が泥水で溢れた。
命に関わる情報を忘れたのは，久慈川か決壊したのでその対応に混乱していたからだとの説明だが，情報が伝えられていたら 安全に関しても，財産確保についてもそれなりの対応が出来た可能性がある。
国土交通省は忘れたことについて陳謝したが，その結果について責任をとろうという姿勢は見せていない。住民は「ああ，そうですか忘れたんですか。仕方がないですね。これから忘れないようにしてください。」と国土交通省の対応に理解を示すのだろうか。
昔あったっけなあ。コマーシャルで猿が手をついて，「反省だけなら猿でも出来る」ってのが。
最近責任について，その考えがずいぶん甘い。追求を受けると「問題はあったが，その職にとどまって，責任を果たしたい」とシャーシャーと涼しい顔。
責任ある立場の者は，胸に辞表を忍ばせて職務を遂行する，なんて話があったが，現実には辞表を忍ばせるどころか，なんとか言い訳を考えるのが常だ。上行い下ならうとはうまいことを言うものだ。

左端が江戸川，右端が利根川の断面図　利根川もあぶなかった

無責任？誰が？

え？誰が無責任なの。と驚いた。森オリンピック組織委員会委員長が小池百合子都知事を批判したそうだ。いきさつは，マラソン開催地が札幌になったことについて，涼しいところでと言うなら，北方領土でやったらと小池百合子都知事が言ったことをとらえて，そんなことを言うとは無責任だと森会長は言ったわけだ。
例えば，小池都知事が札幌開催を誰にも相談せずに決めたというなら無責任のそしりを免れない。しかし，都知事に相談なしに札幌開催を決めたのは森会長だ。無責任のそしりを受けなければならないのは森会長の方だ。
開催の主体は東京都だ。東京都の意向を無視して決めていいことではない。都知事は決まるまで知らされていなかったようだから，北方領土発言は決定に至る不透明さに対する揶揄であって，それが本当に実現するわけではないことぐらい大人ならすぐに理解できる。それを自分のことを棚に上げて小池知事を無責任呼ばわりするとは話しが逆さまだ。

確かに暑かっただろう。金メダルの鈴木選手

将棋ソフト

社会福祉協議会発行の「社福のだ」を見ていると，特別養護老人ホームで「将棋やオセロ，囲碁などのお相手」をとの募集がボランティア情報の欄に載っていた。
囲碁なら多少お手伝いが出来るかもしれないと電話をしてみた。話を聞いてくれるそうなので行ってみると，現在の希望は将棋だそうで，既に将棋の盤駒がテーブルの上に載っていて，その日からお相手をつとめることになった。
3局指したが，たじたじとするほどで完全に相手が上だった。しかしそこはお年を召されてうっかりが多そうで，詰めの段階でミスを連発。3局とも私が逆転した。ご本人「詰めが甘い」と一言。
翌週も別の方も将棋を指すようで，お二人とそれぞれ二局づつ対戦。前の週対戦した方は攻撃型らしく棒銀戦法という奴らしく我が陣を簡単に破って進入。前の週と違って詰めも誤らない。連続ギブアップ。
次の相手も強かった。こちらはバランス型らしく，急には攻撃してこないが，チリチリと我が陣を痛めていく。気がつくとどうしようもなくあえなく連敗。お二人ともうれしそうだった。喜んでもらえたのはいいが，4連敗は余りにふがいなし。これではすぐに，「あんた相手じゃおもろない」と言われそうだ。そりゃそうだ。将棋は子供の頃亡くなったおやじ様に持ち歩3枚だけで負け，悔しくてちょっと練習しただけだった。碁で言うと有段者に飛車角落ちでも勝てないレベルだろう。
実は，我が家には碁盤もなければ将棋盤もない。そこでパソコンで将棋の練習をすることにした。現在の将棋ソフトは，1000円ちょっとでもかなり強いらしい。ネットで金沢将棋というソフトを注文しパソコンにインストール。準備は整った。お二人のお相手になれるように少しでも実力アップと行くかどうか。
さて，金沢将棋は強かった。レベルをかなり下げても勝てない。パソコンが哀れむのだろうか。時々，飛車や角を無駄に捨ててくることがある。それでも勝てない。
それでも何回かやっているうちにまぐれで勝ってしまうときがあった。私の腕が上がったのかと変な錯覚。そんなに早く結果が出るはずはない。
台風のあとの火曜日。施設のお二人と将棋を指した。勝てないまでもとにかく無様にならないように自分の陣が崩れないようにと細心の注意で駒を動かす。
不思議なことが起こった。次々に相手の駒をゲットし相手の攻撃手段がなくなっていく1戦勝利で万歳。2戦目も相手の大駒が動けなくなり難しいところで連続大手で詰み。なんと２連勝となった。お相手は，来週も来るかいと，リベンジの意志。
お二人目には，ラッキーはなかった。実力通りの結果に終わったが，とにかく4連敗の前回とは大違い。うんよかった。お二人はその後お二人での将棋を楽しまれたようだ。勝ったり負けたりの将棋だそうだ。

オリンピック詐欺

前回の東京オリンピックの開催初日は10月10日だった。それが体育の日の祝日にもなってきた。さて，今回のオリンピック時期は8月だ。競技によっては東京の暑さが重大な障害になる。特に長距離を走ったり歩いたりするマラソンや競歩には命の危険すら感じるような暑さである。日中はもちろん一番気温の低い日の出直前ですら30度を越える日が続く。
国際オリンピック委員会はあまりの暑さに危機感を覚えたのだろう，競歩とマラソンの開催場所を北海道にしたらと提案してきたそうだ。
大体にして，8月に東京でオリンピックを開催するなんて狂気の沙汰だ。なぜ，2ヶ月遅らせて10月にしないのだろう。聞けば，立候補するに当たって，8月開催が条件になっているそうだ。東京8月開催が無理なことは，立候補する方も，開催地を決める方もはじめから分かっていたはずだ。
なぜ8月に拘るかと言えば，その理由は決まっている。オリンピックの商業主義化が根底にある。要するにもうけ主義だ。
アメリカのスポーツは春は野球に始まって，冬のアイスホッケーまで多彩だ。8月は，その隙間に当たっていて，アメリカの放送局がオリンピック放送に金を払いやすい時期になっている。時期によっては人気スポーツとバッティングするからアメリカ放送局は巨額の放映権料を出さない可能性が高いわけだ。国際オリンピック委員会が儲けを優先すれば8月という時期にならざるを得ない。
さてオリンピック開催決定によって復興が加速されたかと言えば否である。人はオリンピック関連に持って行かれ，資材は高騰し入札不成立が多発した。復興オリンピックという詐欺のようなキャッチフレーズに踊らされてきた結果がこの始末だ。北海道で開催して東京オリンピックでは二重の詐欺だ。

台風一過

千葉県紙面

アイデンティティという意味で言うと，その順番は日本人，岩手県人という順番だ。その下が千葉県人だ。昔は日本人，岩手県，埼玉県人の次が千葉県だったが，いつの間にか埼玉県が消えた。
さて，アイデンティティが彷徨してきた人間なので，新聞を読むときにそれが現れる。実は千葉県の紙面は殆ど目を通さなかった。それがこの台風15号以来，千葉県紙面を読むようになった。今度の19号では15号以上に目を皿のようにして読むようになった。中でも利根川から水があふれたと言う情報の記事は気になった。
毎年ここから曙山農業公園へ花を見に出かける。春から秋まで様々な花を楽しむことが出来る柏市の公園だ。その付近から溢れたと言うから心配は増す。
そう言えば昔は，地元の広報誌さえろくに読んだことがなかった。それが，様々な情報が豊富に載っていることに気づき必ず目を通すようになってきた。少しづつ身の回りのことに気をつけなければならないことが分かってきたということだろうか。
たぶん我が山の神には，気づくのが半世紀遅いと笑われるだろうな。まあ，残りの人生はわずかになりつつあるが，心残りを少しでも小さくできるよう気をつけよう。フフ，一週間も経てば喉元をすぎているかもしれないけれど。

風19号で痩せる思い

こんなに長い間ブログを書かなかったのはいつ以来だろう。もちろん台風19号のせいだ。10日は来ることがはっきりして、暗い気持ちになり始めた頃だったか。
台風15号からそれほど経っていないのに，再び15号以上の超大型強力台風だと分かって暗澹たる気持ちになり，11日以降は食事ものどを通りにくくなってきた。食事を摂ってもうまいとは思えない。12日の夜は最悪だった。テレビとインターネットからの情報を見比べ不気味な風の音を聞きながら眠れない一晩を過ごした。心配の種は屋根の上の太陽光温水器。あれが飛ばされたら，この家の屋根が破壊され，ご近所に大きな被害が出ることが予想される。いやなことばかり想像して気が滅入る。ご近所には私が一軒一軒説明して歩いた。どなたも，「災害だから」と笑顔すら返してくださった。これが反対の立場だったら私はあんな態度をとれたただろうか。
そんな中で我が山の神の気持ちの方が私より強かった。しかたがないじゃない。被害を与えたら全部賠償するしかないと言い切る。太っ腹な我が山の神に勇気づけられる。
不気味な風音とともに台風は頭の上を過ぎ去った。奇跡的に太陽温水器は無事だった。今朝久しぶりに体重を計ったら，いつもより1キロ減っていた。いや，こんな思いは二度とごめんだ。

芝野虎丸新名人

名前を聞いたときは髭もじゃらの厳つい顔，太い腕で，バシッと石を打ち付ける碁打ちを思い浮かべた。ところが実際の芝野虎丸は19歳の優男だ。石を打つというイメージも変えた。音なしの構えと言ったらいいのだろうか，全く音がしないようにそっと置く。ところが石の主張はすさまじい。多少たしなみのある人なら，碁というゲームでそんなところに置いていいのかと疑問に思うはずだ。井山裕太は正確で克明な読みで他を圧倒してきた。「そこまで深く読むか」と言う印象だ。読みの深さが常人ではない。ところが，芝野虎丸の碁は，克明な読みではあるが，「そんな手も読むのか」という碁だ。え？そんな手があるのかと相手は完全に意表を突かれる。しかもその手を迷わずに選ぶ。迷わないから着手が早い。いままで名人位にあった張栩も早打ちだが，芝野虎丸は更に輪をかけて早い。だから下手をすると二日目の夕食前に決着するのではないかと心配した。
一局目にそれが現れ，芝野虎丸にはそれが災いしてしまった。いや，まず囲碁ではなく圧倒的に芝野虎丸が勝っていたのに，早く終わろうとしたことに気を使ってしまったのか，変な手を打って張栩に逆転された。あの碁は，素人目にも負けようのない碁だったので，4連勝で名人位になっていたかもしれない。
ともあれ，すごい19歳が現れたものである。このあと碁会の第一人者である，井山裕太とのタイトルをかけた番碁が楽しみだと思っていたら，もう王座戦の挑戦権を勝ち取っているらしい。これは面白い。
長い間第一人者として頑張ってきた井山裕太も，度重なる挑戦手合いでやや疲れ気味で7冠から4冠に後退してはいるが，その実力は折り紙付きだ。井山裕太も芝野虎丸名人誕生に刺激を受けているに違いない。これまで以上に激しいせめぎ合いの碁が楽しめそうである。ただし，私にどの程度石の意味を理解できるかだなあ。

こんな問題，虎丸なら一瞬だろうなあ

まさか先生が！？

神戸の学校で先生同士のいじめが発覚した。辛いものが苦手な20代の男の先生を別の男の先生が羽交い締めにして，仲間の先生が激辛カレーを無理矢理口に入れる手口だ。先生であろうがなかろうが「ならぬことはならぬ」。今ではこんなことを無理強いすることはテレビでもやらないだろう。その様子が延々と動画としてテレビ画面に流れている。これはヒドい。集団で弱い者をいじめるこいつらは，先生でございとどの面下げて子供の前に立っているのだろうか。どう考えてもこれは犯罪だ。
被害者は前の校長に相談していたそうだが，それでもいじめはなくならなかったようだ。教員の管理が主たる業務の校長が，いじめに荷担していたと言われてもしょうがない。教育委員会にも報告していなかったと言うから同罪と言っておかしくない。
被害者がどんな態度で加害者たちを訴えるか分からないが，こんな人間たちの教室にもしも自分の子供がいたとしたら，教育を受けることを断固拒否する。こんな人間に教えられたら，どんな野獣にそだつか分からない。
神戸市教委が事なかれの処分でお茶を濁すようなことがあったら，保護者は断固我が子を登校させてならない。こんな教員は，学校から追放しなければならない。
いや，我が国の学校でこんなヒドい犯罪的なことが起こっているとはしらなんだ。まさか，神戸以外にはいないよなあ，こんな奴らが。

恐竜のほうがやさしかったりして

恐竜展

恐竜についての研究が進んで，昔のイメージがすっかり変わっているそうだ。先日のNHKの「チコちゃんに叱られる」では，恐竜は今でも生きている。と驚くべき知識を教えて貰った。今空を飛んでいる鳥は恐竜の生き残りだという話だった。
いわゆる巨大隕石の衝突によって大量絶滅が起こったが，エネルギー消費の少ない小さな生き物は生き延びることが出来たと考えられているらしい。また，恐竜は爬虫類のような冷血動物ではなく恒温動物だったのではないかと考えられる証拠が見つかるようになり，毛や羽が生えていたという化石も発見されているそうだ。
さて，興味津々の恐竜展が今月の14日までだというので，我が山の神と平日ねらいで今日上野の国立科学博物館に出かけた。
思った通りそれほどの混雑ぶりではなかったが，幼児連れの家族が結構いる。我が山の神は「何とか混雑しない日にと子供を休ませて来ているんじゃ」と言っていた。
展示されている骨格は全部レプリカだろうと思っていたら，実物展示もかなり多く驚いた。素人目には実物とレプリカの判別は不可能だ。実物展示で驚いたのは殆ど全身が並べてある近年北海道で発見されたむかわリュウ(カムイサウルス)だ。草食の恐竜らしいがかなりの大きさだ。確か，子供が発見の糸口の化石を拾ったとかの報道があったという記憶だ。ほかにデイノケイルスと名付けられた恐竜も目玉展示の一つだった。鳥と同じように卵を抱いていたらしい化石の発掘も展示されている。爬虫類は卵を産みっぱなしだが，恐竜の中にはひなを育てたものもあるのではないかという研究も進んでいるらしい。
館内はフラッシュを発光させなければ撮影オーケーと言うところが殆どで，多くの俄かカメラマンが撮影していた。私はと言えばカメラを取り出すと，「カードがありません」とのメッセージ表示！　アジャー忘れた！　またやってしまった！　我が山の神もカメラEOS Mを持ってきていたのでそのカードを使わせて貰った。我が山の神はえらい迷惑だっただろう。撮影後カードを返し，我が山の神のカメラで撮ってると，なんといういい写り！　しまった，最初から我が山の神のカメラで撮るべきだったのだと方向転換。最初に戻って取り直し。ま，こんなことも思い出したくない，いやいい思い出かもしれない。ともあれ，素人でも十分楽しめる恐竜展はおすすめだ。

組み立てると

手筋が難しい

一昨日は朝からずっと座りっぱなしだった。囲碁の問題集に取り組んでいたからだ。今度手に入れたのは「六段合格の手筋150題」と「七段合格の手筋150題」の二冊。問題としてはかなり高度な問題ばかり全部で300題と言うことになる。
高段者なら一目(で分かるはず)，という解説ではあるがザル碁党で認知症一歩手前と来ては，どの問題もうんうんうなりっぱなし。とりあえず「六段合格の手筋150題」に最後まで目を等した。もちろん目を通したという意味は，全問できたという意味ではなく，字面通り目を通した訳だ。「出来た！」と喜べるのは三分の一もあるだろうか。もっと少ないような気がする。
とりあえず「六段合格の手筋150題」は最後まで目を通したので「七段合格の手筋150題」も開いてみた。
するとどうしたことだろう。15題連続正解。と，よく見たら4段5段レベルの問題だった。中にはチョット難しげな問題もあったがまだまだ本番じゃない。
とまあ，そう言うことで，いすに座ってうんうん唸っている。まあ，少しでも脳が鍛えられ，認知症対策にでもなれば結構なことだ。
六段合格・七段合格シリーズがもっとあるかもしれないので探してみよう。この歳になると棋力の向上は望めない。思い返してみると棋力が一番強かったのはやっぱり40代ごろだったんじゃないかと思う。それ以後は細かなところでミスがでるようになった。また，読みの細かさが次第になくなってきて，勝手読みが時々現れる。「ああ，そうだった」というミスが多い。先だってなどは自分の石がアタリになっているのに気がつかずごっそり取り上げられた。
六段合格・七段合格シリーズをやったからと言って強くなるわけでもこんなミスがなくなるわけでもないが，今になっても見たこともない問題に接することが出来る。また，うんうん唸ることが出来る。ゲーム類は簡単なのはつまらない。難しいからこそ面白い。

みんなちがってみんないい

金子みすゞが山口の人だからと言うことだろう，安倍首相が地元でのコメントに金子みすゞの詩の一節を使ったそうだ。
みんなちがってみんないい，という有名な詩の一節を一億総括役社会のキャッチフレーズにしたかったらしい。実際の金子みすゞの生涯は幸せなエンディングとはいかなかったそうだ。何しろ自らの命を自ら絶ったのだから。偉人短命は彼女にも当てはまるのか，恵まれぬ短い生涯は哀れだ。
一億総というフレーズには余りいい意味で使われたという記憶はない。
最初に浮かぶのは一億(総)玉砕だ。「億兆心ヲ一ニシテ････一旦緩急アレハ義勇公ニ奉シ」と多様性どころか一億皆兵を求められた。
次に浮かぶのは一億総白痴化だ。テレビの普及によって国民が考えることを放棄したといわれた。俺なんか，いまだにテレビっ子だからなあ。
戦争直後には一億総懺悔というのもあったかなあ。あれ，何だったんだ。
金子みすずはみんなちがってみんないい，と言ったわけだが安倍首相は古希になるまでみんなはたらけ，と言いたいわけだろうか。安倍首相には文学的な言葉を選ぶときは文学に素養のある人の助言をきいて話すことをおすすめしたい。
なお，芥川竜之介，川端康成，太宰治，三島由紀夫，高名な小説家はどうして人生を全うできないのだろう。金子みすゞを含め，鋭敏すぎる感性が傷つきやすかったのだろうか。
大丈夫，安倍首相は長生きします。

安倍首相が云々(うんぬん)を伝々(でんでん)と言ったときの演説

お主も悪よのう

菓子箱の下に小判が！　という話が今の世の中にあったんだと，驚くやら呆れるやら笑っちゃうやらで，まるで越後屋とお代官様の話だ。
関西電力のトップに高浜町の助役森山栄治が高額の金品を送り続けていたことが明らかになった。総額で3億を越すというから仰天だ。
小さな町の助役がそんなポケットマネーを持っているはずはない。その金はもちろん関西電力からの交付金という形だったり自治体への寄付金だったり関連企業への仕事の発注だったりと様々な形で流れていた金のはずだ。その一部が関西電力トップにいわば「キックバック」として戻っていたわけだ。これは貰う側にとってもウハウハだったはずだ。
報道では関西電力トップは森山栄治助役の脅しに屈して返すことが出来なかったと説明している。聞いた人は「死人に口なし」だと全員気づいた筈だ。仕方がなかった，悪いのは森山助役だったというわけだが，苦しい言い訳だなあ。誰にも信じてもらえないと分かっていてもそう言わざるを得ない滑稽さ。
しかし，笑ってばかりはいられない。関大電力から高浜町(森山助役)に流れた金も高浜町(森山助役)から関西電力トップへのキックバックも全て電気料金に上乗せされている。関西電力の懐は全く痛まないわけだ。これって，どう考えても犯罪だ。いわゆる贈収賄だが，今回の贈収賄はも双方とも贈賄かつ収賄を犯している。関西電力から高浜町(森山助役)へは原発稼働の便宜を図ってもらうための贈収賄，高浜町(森山助役)から関西電力トップへは関西電力から関連工事の受注するための贈収賄としてだ。
ダブルの贈収賄とは，おぬし等も悪よのう。
助さん角さん，懲らしめてやりなさい。

高浜町への電源交付金は17億円を超える これも電気料金に上乗せだ

黄金の椅子まであと少し

囲碁の藤沢と聞けば昔からの囲碁ファンならすぐに坂田栄男の好敵手，藤沢秀行の名前を思い浮かべる。藤沢里菜はその孫娘だ。女子囲碁界では新進の上野愛咲美とともにトップを走る。
どの世界でもそうだが，女性に期待されるのは花だ。それなりに実力はあっても，主に活躍する男性の聞き手などの補助的な役割が殆どだ。
先日，上野愛咲美が男女を問わぬ竜星戦の決勝に躍り出て注目を集めたが，それに劣らない活躍をしているのが藤沢里菜だ。
さて名人戦リーグは黄金の椅子と呼ばれる。名人戦リーグに在籍することは一流の上に超の字がつく実力者という意味だと思っていい。藤沢里菜はその名人戦リーグ入り直前まで勝ち上がっている。
今戦っているのは名人戦リーグ入りをかけた最終予選。ここで勝ち上がれるかどうか最後のトーナメントだ。三連勝でリーグ入りだが最初の相手が強い。志田達也八段だ。志田達也八段は若手の実力者で特に終盤の寄せがうまい。
トーナメントの一回戦，白番の藤沢里菜は志田達也八段を破った。その最終局面がこれだ。堂々とした中押し勝ち。左上の白の一団は目が一つにされて取りかけにこられる可能性があったが，取れるものなら取ってごらんなさいと藤沢は何度も手を抜く。とりにこられたときのしのぎを全部読み切っているわけだ。それに対して志田も，同じように読み切っているから手出しが出来ず無念の投了となったわけだ。
これで藤沢は黄金の椅子にあと２勝と迫った。残りの相手もリーグ経験者の二人だろう。それを破れば女性が花ではなく主役の座に躍り出る。そんな瞬間を楽しみにしている囲碁ファンは多いだろう。