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黄金の椅子まであと少し [シルバーウィングでGO]


囲碁の藤沢と聞けば昔からの囲碁ファンならすぐに坂田栄男の好敵手,藤沢秀行の名前を思い浮かべる。藤沢里菜はその孫娘だ。女子囲碁界では新進の上野愛咲美とともにトップを走る。
どの世界でもそうだが,女性に期待されるのは花だ。それなりに実力はあっても,主に活躍する男性の聞き手などの補助的な役割が殆どだ。
先日,上野愛咲美が男女を問わぬ竜星戦の決勝に躍り出て注目を集めたが,それに劣らない活躍をしているのが藤沢里菜だ。
さて名人戦リーグは黄金の椅子と呼ばれる。名人戦リーグに在籍することは一流の上に超の字がつく実力者という意味だと思っていい。藤沢里菜はその名人戦リーグ入り直前まで勝ち上がっている。
今戦っているのは名人戦リーグ入りをかけた最終予選。ここで勝ち上がれるかどうか最後のトーナメントだ。三連勝でリーグ入りだが最初の相手が強い。志田達也八段だ。志田達也八段は若手の実力者で特に終盤の寄せがうまい。
トーナメントの一回戦,白番の藤沢里菜は志田達也八段を破った。その最終局面がこれだ。堂々とした中押し勝ち。左上の白の一団は目が一つにされて取りかけにこられる可能性があったが,取れるものなら取ってごらんなさいと藤沢は何度も手を抜く。とりにこられたときのしのぎを全部読み切っているわけだ。それに対して志田も,同じように読み切っているから手出しが出来ず無念の投了となったわけだ。
これで藤沢は黄金の椅子にあと2勝と迫った。残りの相手もリーグ経験者の二人だろう。それを破れば女性が花ではなく主役の座に躍り出る。そんな瞬間を楽しみにしている囲碁ファンは多いだろう。
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