SSブログ

将棋賞金・対局料は適正金額か? [シルバーウィングでGO]

将棋賞金・対局料ランキングが発表された。初めて1位になったのが豊島名人・竜王で7157万円。最年少プロの藤井聡太7段が2108万円で9位にランクされたそうだ。プロになったと思ったら直ぐにトップテンにランクインとはやっぱり天才だ。とは思うものの,1位でこの金額かと,他のスポーツ芸術の賞金額と比較して金額の少なさに彼ら棋士の志気の低下を危ぶむ。例えば,ゴルフは男女を問わず2億に近い。野球にいたっては5億円などという選手もいる。テレビによく出る歌手と言われる人たちも結構高そうだ。それに比べると囲碁将棋の棋士の収入の低さを嘆くのは私だけではあるまい。
囲碁将棋の社会的・文化的価値は野球に比べても決して低くない。昔から知的ゲームとして下は商人から上は部将まで幅広く愛好されてきた。もっと以前,紫式部の頃からも彼女らは,琴棋書画がにいそしんできた。こんなことを言うと誤解されそうだが,今でも高校や大学の囲碁将棋選手権の上位は有名校だ。
長い伝統と広いすそ野を持ち,素人が驚くような技量を披露しても名人上手と言われる人でもその収入が野球の中堅どころにも及ばない額に抑えられている。
ま,彼らは不満を露骨には顔に出さないだろう。何しろ囲碁将棋が好きで棋士をしているから,好きなことをして充実した生活ができることにむしろ感謝しているかも知れない。しかし,夢のある職業として多くの若者を呼び集めるためには賞金アップは欠かせないと思うが識者の考えを聞きたいものだ。
蛇足だが,文化的側面としての評価も高いとはいえない。文化功労賞に除されたのが大山康晴と坂田栄男だけだ。文化勲章は一人もいない。羽生も井山も先年,国民栄誉賞でお茶を濁されたからなぁ。
P1080570.JPG
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:日記・雑感

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。