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後藤純夫展 [シルバーウィングでGO]

我が家の近くの無量寿院に生まれた恩賜賞画家,後藤純男の展覧会を見に我が山の神と出かけた。場所は後藤純夫が若い頃に住んだ松伏町の中央公民館,音楽ホールエローラを併設する公民館だ。
絵は言葉に表すことが出来ないほどすばらしかった。見た人はみな感動したのではあるまいか。感動という言葉はこういうときにこそ使って相応しい。それにしてもタッチが非常に細かく繊細だ。学芸員の話ではスケッチだけで何年もかけたものがあるそうだ。「新雪嵐山」「鹿苑寺庭園」「庭園の新雪」などその大きさにも驚かされる。凄いのが「十勝岳連峰」だ。人間を圧倒する自然の大きさをよくも描ききったものだと思う。麓のカラ松一本一本に至るまで全くおろそかにしない筆致は年齢を考えると驚異的だ。
後藤純男は京都の題材も多いようだ。その中でも三千院が三枚並んでいる。一枚は紅葉が鮮やかな三千院,一枚は緑が美しい三千院,もう一枚は雪に佇む三千院である。季節によっての魅力を三枚に表しており,これもすばらしかった。
後藤純男は桜も美しく凄い。よくあれだけの花びらを描くものだと思う。会場で,私が「一つぐらい適当に描いたものはないのかなぁ」と言うとあきれたような我が山の神に「しッ」とにらまれた。
生家無量寿院には大枝垂れ桜があるが,後藤純男本人よりも若い木で,後藤純男の題材にはなっていないが,もしも描いていたらどんな桜になっただろう。
なお,100歳医師で有名な日野原重明医師が自著の挿し絵を後藤純男に依頼したのが縁でかかりつけ医になり親交が深まったそうだ。その日野原医師の書が後藤純男の絵に添えられて展示されていたが,日野原医師の書もなかなか味わいがあり趣のある書体が人柄を表しているようで面白かった。
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