ごようだ

新聞の小さな記事だ。進化論の誤用　学会「反対」とか。？なんのことかと思うと自民党がダーウィンの進化論を誤用し，憲法改正が必要だと訴えた問題だそうだ。
二階幹事長はダーウィンも喜んでいるだろうなんて頓珍漢なコメントを寄せたそうだが，おつむが軽そうな二階幹事長らしい。誤用は以前から使われ続けてきたそうだが，我田引水もここに極まれりだ。ダーウィンの自然淘汰(選択)説は，昔学校で習ったが生物は自分の意志で変化して生き延びたわけではないそうだ。
さて，安倍首相は，なんとしても憲法改正を自分の手で成し遂げたいらしい。安倍政権は「日本を取り戻す」というキャッチフレーズでスタートした。彼はいつの日本を取り戻したいのだろうか。現行憲法に対する憎しみは一通りではなさそうだが，現行憲法でないとすれば明治憲法しか考えられない。万世一系の天皇を元首とする政治を取り戻したいとしか思えない。万世一系の天皇が元首の世の中は民主主義とは相容れない。安倍首相はあれほど上皇陛下が大切になさった現行憲法を目の敵にする。令和の現天皇陛下も上皇陛下の意志をついで現憲法を尊重なさる意志を明確にしている。「ごようだ」「ごようだ」と呼び子を吹きたくなるなあ。

冷やし中華・蕎麦打ち

我が山の神から久しぶりに「冷やし中華が食べたい」とオファーがきた。
私の冷やし中華は特に変わったところはない。工夫したところと言えば具材にトマトを乗せるぐらいだ。ハムと卵焼きとキュウリを千切りにして冷たい中華そばと一緒に口の中に放り込む。私の場合，中華麺を氷で冷やし，食べ始める前にできた冷やし中華を冷凍庫に入れて更に冷やす。もちろん皿もかなり冷やす。そこに冷たくしておいたスープをかけていただく。
暑い夏に熱々のラーメンを汗を流しならいただくのも悪くないが，外気が30度を越えるとやっぱり中華は冷やしの方がありがたい。
さて次は何にしようか。そうだ。次は久しぶりに蕎麦打ちに挑戦しよう。蕎麦打ちはその難易度が非常に高い。
いつも失敗しているのが水回しのときの水加減だ。水を加え始めたときはぽろぽろとして水が足りそうにないのでほんのちょっとだけ水を加えるのだが，時間が経つにつれて柔らかい蕎麦になっていく。つまり腰のない蕎麦になっていく。おかしいなあと思っても後の祭り。何度同じミスを繰り返すのだろう。そば屋の主人が「毎回初心者」と自らを反省するのもわかる。

蜘蛛

ウォーキングをしていると道ばたの草むらで蜘蛛の巣に雨が降った後が残っていて，銀色に光っている。よく見ると巣の中では一匹の蜘蛛がじっと動かずに餌がやって来るのを待っている。
蜘蛛は餌の取り方にいろいろあって，空中にねばねばしたネットを張って餌が引っかかるのを待つタイプ。草むらに自分が入る巣を構えってやってくるのをじっと待って捕まえるタイプ。ネットも巣も作らずに自分が出かけていって捕まえるタイプ。大まかに言うとこの三つのタイプがあるようだ。中には重りの付いた糸をぶらぶら回して餌をとるおもしろい蜘蛛もいるようだが，どのタイプに含めるのがいいだろう。この草むらの巣に潜む蜘蛛は，巣を構えて待つタイプの蜘蛛だ。
それにしても餌になる昆虫たちがこんなところにやってくることは極めて希だろう。それでも蜘蛛はじっと待ち続けるわけだ。
蜘蛛のほかにもじっと待つ昆虫はいる。あの，蟻地獄もそうだ。あれはウスバカゲロウの幼虫だが，英語ではライオンという名の獰猛な幼虫だ。
ふと思った。蜘蛛に待ちくたびれるとか待ち詫びるとかいう感覚があるのだろうか。もしかすると餌にありつけない蜘蛛がいてもおかしくない。餌のいそうな所に引っ越すなんて動きはたぶんない。とにかくじっと待つだけだ。極端にエネルギーロスの少ない生き方だ。
鳥の中にも動かない種類がある。ハシビロコウとかいう鳥は餌が近くまでやってくるのを動かずにじっと待っているようだ。蜘蛛に比べれば脳も大分大きくなっているのだろうが，よくも飽きずにと思うほど動かない。但し，鳥だから温血動物だ，待っているだけで消費エネルギーは冷血動物の比ではない。
昔，家ネズミが目の前に出てくるまでじっとして待ったことがある。我慢して動かずにいると，ネズミは流しに顔を出した。手をほんのちょっと動かしただけでネズミはすぐに引っ込んだ。
電灯をつけっぱなしにして待っていても出てきたので，ネズミは目がよく見えないらしい。見えていても動かないものは危険だと思わなかったのか。それでも鋭い感覚があるらしく目の前で残っている飯粒なんかを拾って食べている。
観察した私は飽きっぽい質だがなあ。あ，今日の話は蜘蛛だった。いつもながら話が支離滅裂だ。

リニア新幹線がなぜもめる

リニア中央中央新幹線の完成時期が予定をオーバーしそうだ。工事を静岡の知事が認めないから静岡県の工事を始められない。静岡の知事は大井川水系の水資源が損なわれるからと，トンネル工事に慎重な姿勢を崩していない。
工事はJRが自前で用意した金で賄うから，国が工事するように，金を湯水のように使うわけには行かない。実際，多少の遅れは我が国の経済にはなんの影響もないだろう。
コロナ禍の影響でテレワークなるものが益々頻繁に使われるようになると，出張の必要性は益々少なくなるだろう。
リニア中央新幹線では品川名古屋間が44分だそうだが，現在東京名古屋間が1時間半ぐらい。これに東京品川間の時間を足せばお釣りは30分ちょっとぐらいだろう。大阪での仕事なら飛行機の方が速く安上がりになるかもしれない。先々を見据えると，リニア新幹線の開業を遅らせたくはないんだろうが，JR東も余計な出費は避けたい。
さて，工事反対の本当の理由はどこにあるのかすぐに察しが付く。静岡県を通る区間が短くリニア新幹線の駅が一つも設置されないからだと言ってたぶん間違いない。得る物が一つもないリニアに協力するいわれはないと言うわけだろう。水資源の確保とか何とか何やかやと理屈を付けて，金を出させようと言うわけだろう。リニア新幹線が本当に必要かどうかの論議は脇に置いても，ごね得を許さない体制は揺るがぬように願いたいものだ。

テレ・・

テレビジョン，テレフォン，テレパシーなどに新しい言葉テレワークが加わった。もう一つ加わる可能性が高いがその言葉が何になるのだろうか。学校での勉強を自宅で続ける場合はどんな言葉がふさわしいのかな。
いろいろテレをくっつけてみよう。といっても知っているのはlearnとstudyぐらい。テレラーニングとテレスタデイイングのどっちが言いやすいだろう。
どっちにしてもあまり使われている言葉ではなさそうだ。オンライン授業やオンライン学習の方が使いやすいかもしれないなあ。
ただし，世の中はスマホの時代に移行中なので一般家庭ではパソコンやタブレットをみんなが使える環境ではないはずだ。
幸い我が家は光回線を引き込んでいるので，何台ものパソコンでインターネットを高速に使える環境が整ってはいるが，環境を整えようとするとかなりの出費が必要だ。
両親はテレワークで2台のパソコン，２人の子供はオンライン学習で２台のパソコンを使うというのが，平均的家庭像になるかもしれない。「教育は無償とする」と憲法に定められるがこれは授業料は徴収しないという意味に捉えられてきたがこれからはそうはいきそうもない。オンライン授業を受けられる環境が基本的な権利として定められるかもしれないなあ。
なお，テレワークで減るのが残業だ。会社によってはあらかじめ残業を含んだ給料を「我が社の社員収入」として募集しているところがある。社員の中には残業を含めて住宅ローンを組んでいる人がいるはずだ。残業が減ると困る人が出るだろう。テレワークが増えると副業をせざるを得ない人が増えるはずだ。

じっと待つ，ただじっと待つ

もとを絶たなきゃだめ？

「もとを絶たなきゃだめ？」って，なんのCMだったっけ。においを防ぐための芳香剤だったかなあ。
強引に臭いの話しにしてしまったが，きな臭い話だ。仮想的国としての北朝鮮からのミサイル防衛策の一つとして，イージスアショアを導入予定だったが，不都合がわかり中止された。その陰で「もとを絶たなきゃだめ」と言う声が聞こえてきた。つまり，専守防衛は先制攻撃を禁じていないという考えだ。北朝鮮のミサイル基地を直接攻撃するのは防衛のためだという理屈だ。この理由を許せばどんな相手でも攻撃が可能だ。
思い出すのは多国籍軍によるイラク攻撃だ。イラクが大量破壊兵器を所持しているという情報に基づき，その大量破壊兵器から身を守らねばならないとして，イラクに先制攻撃を加えフセイン大統領を引きずり出して殺した。その後ブッシュ多国籍軍は大量破壊兵器を探したがついに発見されなかった。あのとき，日本は多国籍軍には参加せず，お金で済ませたので肩身の狭い思いをしたんだそうだが，多国籍軍のイラク攻撃を最初に支持したのが時の小泉首相だ。あれが，防衛のための戦いだったと言えるはずがない。北朝鮮のミサイル基地を破壊し，金正恩を殺害することが専守防衛的だと言うのだろうか。この話を聞いたら北朝鮮は激怒するだろう。やれるものならやってみろ。その前に，東京を火の海にしてみせると言うだろう。
戦後75年。もう喉元をすぎたのか。専守先制攻撃を言う人は「二度とその轍は踏まない」と嘯くだろうなあ。

匂いは蕾の時の方が強い

貧すれば鈍する

テレビの優れた番組がそのまま視聴率になって現れるわけではないが，大体の視聴者の好みの傾向はわかるし，番組の質も大まかにはわかろうというものだ。
視聴率は毎週新聞に掲載される。しかし，フジテレビの番組がトップ２０に入ることはほとんどない。あったかとよく見ると，昔からの「さざえさん」ぐらいしかない。あまり番組づくりがうまく行っていない印象だ。実は私もフジテレビの番組は見ていないんだが。
さて，新聞によるとフジ・産経世論調査で不正があったという報道だ。
よく世論調査で行われるのがｒｄｄという方法だ。電話番号をランダムに発生させ国民の意向を調査するわけだが，その電話もかけぬまま回答だけをねつ造していたという。
手を抜いたというか金をかけずにすまそうと思ったのか，おそらく調査を委託された会社による不正だと思うがフジ・産経が責任を免れるわけではない。あきれ果てて物が言えない。
さて，視聴率が全てではないという言い訳は番組提供社に通用するわけはなく，当然出す金は視聴率に応じた額になるだろう。今回の捏造事件で，提供社は益々減るだろうし金額も減らされるだろう。コロナ騒ぎとの往復ビンタだ。貧すれば鈍すると，昔の人はうまいことを言ったもんだ。

こんな写真しか撮れない

4人を死なせて懲役7年

国道を146キロの猛スピードで走っていて事故を起こし，4人を死なせた男に判決が降りたそうだ。検察は危険運転致死傷で起訴したそうだが，津地裁は危険運転致死傷罪には当たらないとし，過失運転致死傷罪で判断して，懲役7年の判決だそうだ。
高速道路でも危ないと思われるスピードを一般道で出しても危険運転と判断しないって一体裁判所は何を考えているんだろう。
裁判所は，世間の常識的な考えも判決に取り入れようと日本でも，裁判制度を改革し裁判員制度を取り入れた。しかしこの裁判は交通事故の裁判のために裁判員制度を採用していなかったのではないだろうか。裁判員制度で裁かれればこんな判決は出ないだろう。一般道で146キロの猛烈な運転が危険運転ではないなんて常識はずれの判断は絶対にしない。
被害者には婚約者もいたそうだが，そんなことは裁判には何の影響も与えなかっただろうが，婚約者はこの判決に強い違和感を抱いたはずだ。
これが殺人なら，4人も死んでいるから間違いなく死刑判決だ。それが懲役7年とは････。
もちろん，この「事件」は殺人ではなく交通だ。しかし，亡くなった4人にとっては殺人でも交通事故でも結果は変わらない。結果責任は極めて重大だ。
「犯人」は4人を死なせて，量刑不当で控訴したそうだ。事故を起こすつもりはなかったから執行猶予をつけてほしいそうだ。控訴する権利はある。権利はあるが何という身勝手さだ。まさか量刑がこれ以上値切られることはないだろうが，今までに事故歴が8度もある人間の身勝手な振る舞いを許していいはずがない。
私がなんと言おうがこの男10年もたたずに娑婆に出てきてまた優雅な生活を再開できる。死んだ4人の保証は保険屋さんに頼んで我関せずなんだろうなあ。

なんという昆虫の幼虫だろう

前法相夫妻逮捕

間違えてはいけない。前法相は逮捕したのではなく逮捕されたのだ。それにしても法の番人・法務大臣だった人が逮捕されるなんて誰が想像できただろう。
逮捕されたのは法相の奥さんの選挙に関しての不正だが，もしかして自分の選挙の時も同じような選挙違反を繰り返していたのではないかと勘ぐってしまう。
それにしても1億5000万という巨額の選挙資金を逮捕された二人に振り込んだのは自民党本部らしい。つまり安倍晋三自民党総裁が目玉候補案里氏を当選させるべく1億5000万という巨額の金をつぎ込んだわけだ。その一方当選5回の溝手議員は送られてきた選挙資金が十分の１の1500万円だったということが響いたのか落選の憂き目にあった。1500万円だって相当な金額だが1億5000万に比べれば微々たる金額に感じるからオホロヒー。安倍首相が街頭応援演説で「カワイー・カワイー」を連呼したのは何度もテレビに映った。よっぽど気に入っていたらしい。昭恵夫人もテレビから流れる「カワイー・カワイー」を聞いて複雑な気分だっただろう。
昔，金権選挙という言葉が喧伝されたが，それは首相を決めるときに投入された金のことだった。今度は，議員を決める際に使われた金だ。「金権」というと今回も十分に「金権」に値しそうだ。

岩手からホタテと生ウニ

岩手の妹からホタテと生ウニが送られてきた。ホタテも生きたままだ。当然，刺身にしていただくことになる。
ホタテの貝が大きくて，貝柱も太い。送られてきたホタテと一緒に貝柱をはがす金属製のへらも入っていた。ホタテでいつも楽しみにしているものもある。送り手である妹は気にしていないかもしれないが，生の貝には必ずくっついている貝ひもだ。これがうまい。コリコリした触感がなんとも言えない。取れるひもの量はわずかだが，まあいわば宝物のような一品となって食卓にあがる。もちろん貝柱は主たる刺身として舌鼓を打つ。
さて，価格的に言うとホタテより生ウニの方が高い。塩漬けにしたウニの塩からもうまいが，生ウニにほんのちょっとだけ醤油を垂らしていただくと，こんなうまい物がこの世にあるのがありがたくなる。それほどうまい。甘塩ウニもうまいがやっぱり生ウニが最高だろう。送ってくれた妹に感謝深謝である。
子供の頃はウニは泳いで取った。あまりありがたくない名前を付けられた「バフンウニ」は「ぼうずかぜ」と呼んでいた。「かぜ」とはウニのことだ。夜行性のバフンウニは黄色っぽくてとげが短く昼は砂の中に潜っている。それを手探りで探し出すわけだ。
とげの長いいわゆる紫ウニは砂には潜れず岩や石の上にいるから見つけやすいが，子供が探すのは「ぼうずかぜ」のほうだ。「ぼうずかぜ」の身は色が濃くて味がいいことを知っている。
まあ，瓶詰めにしてしまえば紫でもぼうずでも大して違わないからごちゃ混ぜだ。

イージスアショア配備は世論？

蕎麦を啜りながらテレビを見ていると、中止されたイージスアショアの計画について、解説の前幕僚長がえ！と驚くような解説だ。イージスアショアが配備されることについては世論の後押しがあったからだという説明だった。
イージスアショアの設置場所について、秋田と山口が選定されたがその場所を決めるに当たって、Google earthで山の高さや角度を調べたなどの杜撰極まるやり方が大きな社会問題になったほどだった。
はー！？そうだったっけ。イージスアショアを整備しろという世論があったっけ？
正直言うと新聞紙上でイージスアショアという言葉が出てきてもそれが何のことかわかっていなかった。イージス鑑という戦艦がどんな船なのかはある程度知っていた。イージス鑑(Aegis-equipped destroyer)は非常に防衛能力の高い駆逐艦だそうだ。
それが陸上(ashore)に配備されいつでもミサイル防衛の役割を果たそうというわけだ。その世論が形成されたのでイージスアショアを配備することにしたという解説だ。
そんな記憶は全くない。北朝鮮のミサイル発射実験に苦々しさをいを抱いている人は多かったはずだが、だれが設置に前のめりだったかは知っている。みなさんが設置してくれと言ったから設置が決められたという言い方は、設置の責任を国民に負わせ、自らはその責任から逃れようと言う口車としか聞こえない。幕僚長と言っても大したおつむではないらしい。

ラズベリー

ラズベリーの季節になった。小さな庭に生えているラズベリーの小枝に沢山の赤い実がつく。集めて我が山の神に渡すと我が山の神はそれを冷凍庫にまとめておく。ある程度たまったらそれでジャムを作る。見ているとできあがる前のジャムはちょっと心配になるほどの色だ。ちょっとどす黒いというか，食べたくなる色合いではない。ところが十分に煮詰まってきたところで我が山の神は秘密の仕掛けを施す。レモン汁を垂らすとあら不思議。見る見る色が鮮やかになって透明度を増す。たっぷりの甘さと適度な酸味で味わいも最高だ。
庭で取れるラズベリーの量にもよるがこれを瓶詰めにして，むすめの所や，我が山の神の友人にも味わってもらっている。もちろん，自分の所で食べるジャムはしっかりと取っておく。
そう言えば，不足気味だった強力粉のダイレクトメールが届いた。パンを焼いて，ラズベリージャムを乗せて朝食に味わえば最高だろうが，強力粉はまだまだ高い。それも凄い量だ。25キロ入りって，私はパン屋さんではない。ここで手を出しては相手の思うつぼ。もすこしの辛抱。あとひと我慢。いつもの値段に落ち着いてスーパーの棚に戻るまでは手を出すまい。
今朝，品川のむすめの所に私と我が山の神のつくった総菜を送ったが，次の便にジャムが間に合うほどラズベリーが採れるかどうか。

フィクション

暇なのでフィクションをひねってみた。ひねるに当たっては，全部会話調にしてみた。何となればイプセンの人形の家のパクリに挑戦だ。

場所は雀荘。
ろくちゃん
「リーチ，もう嫌になったよ」
ぴんちゃん
「リーチで嫌になることはないよ」
ろくちゃん
「いやね，親分が仕事をやめさせてくれないんだよ」
ぺーちゃん
「親心じゃないの，もっといい役職につけてやろうというんじゃないのかい」
ろくちゃん
「うん，そうらしいんだけど，ありがた迷惑だとも言えないしねえ」
とんちゃん
「あれロクちゃんもうすぐ定年だよね」
ろくちゃん
「うん，だけど親分がいつの間にかのばしてしまって辞められなくなちゃったんだよ」
ぴんちゃん・ぺーちゃん・とんちゃん
「え！定年延長」
ろくちゃん
「うん，それで門番を続けろって言うんだよね」
ぴんちゃん
「辞めて，麻雀ざんまいを楽しみにしてたよね」
ろくちゃん
「うん，それもおじゃんになりそう。おやじには逆らえないからね」
とんちゃん
「いい方法があるよ」
ろくちゃん
「なあに，でも辞めるとは言えないよ」
とんちゃん
「何ね，辞めざるを得ない状況にすればいいのさ。つまり」
とんちゃん
「何か不都合をしでかして」
とんちゃん
「ほら，今やっている点ピン麻雀，一応は賭事だよ」
ろくちゃん
「なるほど，賭博罪か。でも自分からは言い出せないしなあ」
とんちゃん
「大丈夫，俺の友人に週間文秋の記者がいるからそいつに特ダネを提供しよう」
ぴんちゃん・ぺーちゃん
「そうなれば辞めるなとは言えないわけか」
ぴんちゃん・ぺーちゃん
「なるほど，点ピン麻雀では厳しいおとがめもないはずだしね」
ろくちゃん
「迷惑かけるなあ，ほら，気をつけないと，それ当たりロン満貫！」
ぺーちゃん
「ひぇー！，今日もハコテンだ」