証人買収

IRと横文字にすると聞こえはいいが賭博場と聞けば眉をひそめる人が殆どだろう。会議場だとか遊技場だとか聞けば騙されそうになるが，コアな施設は博打場だ。
政府は，国内にIRと呼ぶ賭博場を数カ所作るつもりだそうだ。寺銭目当ての政策としか言えない。世界中の金の亡者が「おれのところにやらせてくれ」と手を挙げる。その一つが５００ドットコムという中国資本のようだがその５００ドットコムから，便宜を図ってほしいと金が流れた疑いで収賄側の秋本司衆議院議員と二人の贈賄者が逮捕された。贈賄側の二人は金を渡したことを検察に認めている。ところがこの二人に秋元容疑者に金は渡していないと証言を変えさせようと金を渡したとされる男が３人いるそうだ。北海道の在住の淡路容疑者と東京の佐藤容疑者それに那覇市の武宮容疑者が証人買収容疑で逮捕されたそうだ。
二人とも一度「渡した」と検察に白状しているがそれを裁判の場で覆させようとしたわけだが，司直は裁判に関する証人や被告が外部からの買収や脅迫にさらされることが絶対に起こらないように手を打つ義務がある。こんなことがまかり通るなら，法廷の信用度にかかわる。
秋本議員は保釈されている。当然証拠隠滅や逃亡のおそれはないということで保釈されるんだと思われるが，証人買収などということが起きれば，保釈制度に疑問符もつきかねない。もちろん証人を買収しようとした人物と秋元議員との関係もこれから調べられるだろう。まさかとは思うが，500ドットコムが金を出していたなどと言うことになれば，500ドットコムは指名業者候補からオミットされるだろう。そんな下手なことはしないはずだが。