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温室ガス「ゼロ」宣言 [シルバーウィングでGO]

新聞一面のトップに「温室ガス『ゼロ』中国の野心」というヘッドラインだ。
温室ガス削減を目指す国際的仕組みはパリ協定だが,温室効果ガス排出世界二位のトランプアメリカが「おらやめた」と離脱してしまった。そこで地球温暖化をこれ以上進めないように,中国が先頭に立とうというわけだ。アメリカが抜けていなくなったのなら,任せてと主役に踊り出そうというのが中国の「野心」なのだろうか。
温室効果ガスは二酸化炭素とかメタンガス,フロンガスなどだが,大量排出されているのはなんと言っても二酸化炭素だ。
二酸化炭素の排出が多いのは石炭だ。石炭発電も少なくなってきたとは言ってもまだまだ使われているし,石油だって化石燃料だ。大量に油を燃やせば必ず二酸化炭素は排出する。それをゼロにするということは,排出した分と同量のガスを回収するという意味なのだろうか。中国は自動車の電化を急ピッチで進めようとしているが,その電気をどうやって調達しようとしているのだろうか。発電所で二酸化炭素を大量排出するのでは,植樹などによる回収策では焼け石に水だろう。すると,再生可能エネルギーか。太陽光,風力,潮力,地熱,河川など現在の状況ではとてもじゃないが化石燃料の代わりにはなりそうがない。かといって,原子力は信頼できない。いったい,どんな方法で温室効果ガスの収支の帳尻を合わせようとしているのだろうか。
とまあ,いろいろ分からないことはあるにせよ,この発表に国連気候変動枠組み条約の今度の議長国のイギリスのジョンソン首相はえらく喜んだようだ。一方,温暖化を否定する渋い顔のトランプに菅首相はどんな挨拶をするんだろうか。
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LargeKzOh

 CO2を化学原料として再生させる技術こそ究極的なものと考えます。
 世界に先駆けて1980年代に通商産業省(当時)のプロジェクト:”C1化学” がその類いです。
 今では、発電所や製鉄所からの排出ガスに含まれるCO2を微生物によってEtOHへ変換させるバイオプロセスを三井物産が中国全土で建設する計画があるそうです。
by LargeKzOh (2020-09-28 10:15) 

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