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アベノミクス [シルバーウィングでGO]

不思議なもので,「辞める」と言った途端に人気がでてきたそうだ。病気で辞めざるを得なくなったので心理的に批判しづらい雰囲気になったのだろうか。
安倍首相が自慢してきた政治経済的成果のトップは雇用だろう。有効求人倍数が1を超えて人手不足の業界が増えた。しかし,この有効求人倍数にはからくりがある。求人の多くは,非正規労働者で占められている。非正規労働者は労働者数の調整弁に使われ,不景気な状況下では真っ先に解雇の対象にされる。今や,男性で2割以上,女性では5割以上が非正規労働者で占められるようになった。
現状の新型コロナウィルス感染症蔓延下でも真っ先に雇い止めの対象になっているわけだ。新聞には去年より131万人も雇用が減ったという統計が載っていた。
これが安倍首相が自慢してきた雇用状況の実体だ。増えた雇用は実は雇用主の都合のいいように簡単に首に出来る労働者だったわけだ。正規労働者が増えたなら自慢していいが,非正規労働者だけを増やして自慢されても簡単に同調するわけにはいきそうがない。
さて,アベノミクスと言われてきた経済政策を安倍首相は3本の矢で説明してきた。第一の矢は日銀の量的金融緩和だ,これでインフレ目標を設定しデフレからの脱却を目指した。第2の矢はこれも第一の矢と関連するが日銀に大量の国債を買わせて市中にお金をだぶつかせ,企業に積極的に投資させようとした。最後の矢は一億総活躍,女性活躍で経済を活性化しようした。
第一の矢が失敗なのは明らかだ。目標の2%にはとうとう達成しなかった。第2の矢は企業は腹には蓄えたが,潤沢な資金を投資もしなかったし非雇用者に分配もしなかった。第3の矢も失敗。何しろ女性の雇用は半分以上が非正規だ。多様な働き方などという口車に乗せられて働いてみても,これでは,安心して生活出来ない。結局アベノミクスはレーガノミクスをもじっただけのダジャレのような政策だった。
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