続 真空管ラジオ [シルバーウィングでGO]
娘の友人から頂いた真空管ラジオで、NHK第1放送を受信できるようになった。バリコンの調整が難しく、ほんのちょっとつまみを回すだけで周波数をはずしてしまう。いや、難しいがために面白い。
風呂に入った後、いっぱい機嫌でラジオに耳を傾ける。パジャマ姿では風情というわけにはいかないが、聞こえているのは落語。なお、私自身は、風情を演出するために、横顔をちょっとレタッチした。
そんな機会は殆どないが、私は大きな会場で話さなければならないときも、出来るだけマイクを握らないようにしている。音を無理矢理、耳に押し込んでいるような気がする。肉声なら、聞き手は耳を澄まして聞かなければならない。声を出す方も、音声を聞く方も、それなりに一生懸命になる。マイクとスピーカーを使ったレクチャーは時に騒音と化す。あ、あの凄まじい騒音を出す街宣車の出す音は、暴力に近いと思っている。近いどころか、暴力そのものの街宣車もあるが。
このラジオは、ラッパはついているが大きな音は出ない。聞く方は、耳を傾け、流れ出る音声を聞き漏らすまいとする。
静かな中で静かに聞くこのラジオ、味わいがある。風情があると言ったら言い過ぎだろうか。
昨日は午後6時から仕事の関係者による親睦会が某所で行われた。参加率が半分以下という寂しさだった。
今日、午後1時から、全く同じ場所で、30年来の旧知の人たちと、それこそ旧交をあたためる会がある。たぶん、全員一言ずつ挨拶させられるだろうから、このラジオのこととシルバーウィングのことを話そう。あ、我が山の神のことも忘れないようにして。
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