またも冤罪か：山の神とシルバーウィング：SSブログ

	ブログをはじめるログイン

またも冤罪か　[シルバーウィングでGO] [編集]

朝のテレビのワイドショーで，高知県の白バイ事故の問題について取り上げていた。右折しようとしたバスに，白バイが突っ込んで警察官が死亡した事件で，バスの運転手は禁固１年半の実刑判決を受け服役した。バスの運転手が逮捕されたのは前方を良く確認せずに前進させ，白バイにぶつかったためだということだ。
ところが，バスの運転手は，交差点内でバスは動いていなかったと主張して，冤罪を主張し再審を請求しているという。テレビでは，警察が示した事件直後の写真については，専門家により合成されたものであると断定されたと言っている。私も写真の合成を行ったりするが，ちょっと目にはなかなか気づかない合成写真を作ることが出来る。テレビで紹介された写真は，合成の仕方があまり上手ではなさそうだ。イヤ，待て。上手下手の問題ではない。証拠写真が合成されたものであるのだとしたら，これは大問題だ。
バスの後ろで自分の車に乗っていた校長は，バスは動いていなかったと証言している。バスに乗っていた子ども達も同じことを言っているようだ。それにもかかわらず，バスが動いて死亡事故を発生させたとしてバスの運転手がどうして逮捕されるのだろう。
テレビでは証拠ねつ造を疑わせるような報道ぶりだったが，もしも証拠写真などがねつ造されたのであれば大問題だ。
ワイドショーには弁護士も出演していて，再審についてそんなに簡単ではないと解説している。最高裁で確定した判決だから，簡単に再審を認めていたら，何のための三審制かということになるとの言い方だ。また，再審が認められるにしても，それは証拠ねつ造の犯罪が裁判で確定してからでなければだめだろうという。しかし，司会者を含め出演者の反応は，この弁護士の言うことにに対して納得しているようには見えなかった。もしも，冤罪が疑われるのであれば，疑わしきは罰せずという刑事事件の大原則に則って再審に前向きになっていいのではないかと考えている様子だった。そうだ，この弁護士はもともと検察官をしていた人間だった。その感覚が未だに抜けないものと見える。裁判員制度が行われるようになったのも，こういう法曹関係者の感覚があることも理由のひとつかも知れない。
ロシアでは万が一のために，ドライブレコーダーを付ける人が多いそうだ。そういえば，最近のドライブレコーダーは実に安価なものがあるようだ。この事件報道で，かなり売り上げが伸びているかも知れない。

アオサギの目が恐い