卓球の効果

市の体育館で行っている卓球の初心者コースに，去年の５月頃から通い始めた。じつは，始めは中級教室に入ろうと考えて見学に行ったのだが，中級教室で行っている卓球を一目見て，「あ，ここは私の場所じゃない」と分かった。なにしろ，ピンポン球が目にもとまらぬ速さで卓球台を往復している。テレビで見るような，激しいラリーの応酬なのだ。
すぐに受付に行って，私のレベルでは無理ですと話すと，受付の人は「じゃあ，初心者コースにしますか」と言ってくれた。そうしますと答えて，翌々週から週に一回，体育館に通い始めた。参加者はリタイア組が多く，ここでもやはり男性よりも女性の方が多かった。
始めはなかなか思ったようにボールを打つことが出来なかった。強く打つと台を越えてしまうし，弱く打つとネットに引っかかる。昔，娘が卓球部に入ったので相手をしてと頼まれて，公民館でボールを打ったが，なかなかその時のようにはいかなかった。
講師の先生の一人は女性である。私のそばに来て，「大きく振り過ぎよ，もっと力を抜いて」と指導してくれる。もう一人の先生は男性で，もう70代の半ばの方だ。私とは10歳も違うのに，身体が実に良く動く。
だんだん慣れてきて，他の参加者とも会話が出来るようになり，ボールも相手の台に戻ることが多くなってきた頃，週にもう一日どうですかと声がかかった。始めの一ヶ月は無料でスタートし，次の月からは月額1500円で参加できる。
これで，週に二回卓球の教室に通うことになった。卓球の技術向上が第一目標ではないが，指導の先生の内容も少しずつ高度になってきて，それだけでも私も少し腕が上がっているかも知れないと思えるようになった。上級者の方からは，２ヶ月前とは随分違いますねえ，とお世辞も言ってもらえるようになった。そう，この会には，上級の方も参加しているのだ。ただし，上級の方は我々と打ち合う時は，力をかなり緩めてくれる。こっちが力一杯打ったボールでも余裕を持って打ち返してくるので，初級者にとってはかなりいい練習になる。
さて，一年前の体重の記録が残っている。63.05kgだ。確か，この時期はウェストも85を超えて，メタボと判定されていたはずだ。

今朝量った体重計の記録だ。60.50kgである。たぶんだが，ウェストは85未満になっている感触がある。ズボンとお腹の間に少しの隙間があるからだ。

もちろん，体重が減ったのは卓球のおかげだけではなく，我が山の神が食事に気を配ってくれるからでもあるが，週に二度，汗だくになる時間がいい効果をもたらしていることも確かだ。
我が山の神は言う。「体重が減っても，筋肉が落ちては何にもならないよ。動かなくちゃ」
確かにそうだ。
なお，不思議なことだが，卓球を始めてしばらく経つと，ゴルフのドライバーも少し距離が出てきたような気がする。うん，打ちっ放しより卓球だな。

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