隠れ活断層

新年早々熊本で地震だった。震度６弱だと言うから，かなり強烈な揺れだったと推察する。一昨々年の地震では熊本城も大変な被害を受け，その修理中の地震だったからドキリとした人も多かっただろう。
あのとき初めて前震という言葉を聞いた。それまでは最初の地震が本震で後からくる揺れは余震と言われていただけに，後の方が本震だという報道にびっくりした人も多いのではないかと思う。こんども，新たな揺れに対しての万全の体制が望まれる。
さて，新聞では気象庁が「熊本地震とは別」という発表をしたと報じている。つまり，一昨々年に動いた断層ではなく，別の断層が動いたということだ。今までに知られていなかった断層の活動が三日の地震の原因というわけだ。
でふと思うのは原発の立地だ。各電力会社は活断層がないかどうか調査に調査を重ねて，適格地として原発を作ったのだと思うが，ひっそりと数万年もおとなしくしていた断層が突然牙をむくことがあるわけだ。もしもそこが原発の下だったら大変な災害になる可能性が高い。原発を作るに当たっての地質調査が，ボーリングをどれくらいまで深く行ったかなどを公表して安心させてほしいものである。