ドタバタDV漫才

NHＫのバラエティー百科で，相談役は「女と男」という漫才コンビだ。出てきて軽快なやりとりでそれなりに売れている漫才コンビだとは思うが，どうしても好きになれないのが，観客から笑いをとろうとして相方を叩くことだ。このコンビは女性の方が男性の相方をよく叩く。たぶん，叩き方にはこつがあって，音は大きいが叩かれた方はそれほど痛みを感じないようにしているだろう。叩くのが男性ではないので，とげとげしくならないとも考えられる。
ただし，叩かれる方が全く痛みを感じないわけではないだろう。
長く漫才で成功しているコンビは相方をこき下ろすことはあっても，殴ったり叩いたりはしない。言葉のおもしろさ，言葉の掛け合いのおもしろさ，筋立ての意外さや面白さで観客を引きつける。殴ったり叩いたりの芸は高いレベルの漫才とは言い難い。DVを思い起こしてしまう。
このようなドタバタ漫才は地域性もあるかもしれない。我が山の神は大阪漫才に多いと言っていたが，今日の放送もNHK大阪の制作と表示されていたようだ。

DVのために飲んでるわけじゃない