大山鳴動ネズミ一匹？

朝の連続ドラマで，親銀行の融資金剥がしにあって池田信用金庫の立花理事長が苦境に陥り，責任をとって辞職する。信用金庫が苦境に陥った原因は理事長の責任ではなくむしろ親銀行の方だが，理事長が責任をかぶることで信用金庫を救ったという筋書きだ。
この展開で，責任の取り方でつくづく考えさせられる。最近の政治家は絶対にこんな責任の取り方はしない。判で押したように「最善の手だてを尽くし，責任を果たしたい」と言ってその職にとどまろうとする。
彼らは，責任は(1)まかされて，しなければならない任務，であって，(2)負わなくてはならない責めや償い，とは考えていない。偉い人は「いつでも責任が取れるようにここ(胸)には辞表が入っている」と自分の責任の重さを鼻にかけるが，本当に辞表を取り出した人は知らない。
さて，今度の厚労省の違法統計処理問題で，政治家や官僚がどんな責任をとるのかじっくり拝見しよう。本来なら厚労大臣，少なくとも官僚トップの首が飛んでもおかしくないはずだが，大山鳴動ネズミ一匹だったりして。

とは言っても，これに鳴動されちゃたまんねぇ