内定 [シルバーウィングでGO]
マラソン,レスリング,柔道や自転車などの選手が好成績をあげ次々とオリンピック代表に内定したと言う報道を聞くようになった。
来年卒業する学生さんたちもあちこちの企業から内定をもらったとかだが,優秀な学生さんがいくつ内定をもらっても入れる会社は一つだけなので,せっかく出した内定を辞退されてしまう会社もあるそうだ。その会社に入ろうと入社試験を受けたはずなのに,なんと言って断るのだろうか。最近は辞退請負業らしき怪しげな会社もあるやに聞く。自分で辞退もできない社員などいらないと会社は辞退されてほっとするかもしれない。
本来内定というのは内部の人間だけが知っていて公表されない区分だと思ってきた。それが決定という段になると公表され本人に通知されることになるわけだ。それが現在では内定が本人に通知される。
では,決定はいつされるのだろう。それがよく分からない。組織としては内定は決定ではないと選手の引き締めのためにわざと決定を遅らせているのだろうか。例えば,バドミントンの選手が圧倒的な強さでオリンピックでも金メダル確実と言われたが,不祥事を起こしオリンピックをふいにした。
ときには内々定なんて呼び方も聞くことがある。内々定ってどういう意味なのか実はよく分からない。内定と内々定はどう違うのだろうか。広辞苑では「内定」は「内々に定めること」となっている。しかし「内々定」はそもそも見出し語に載っていない。ただ,使われている言葉であり日本語ではないと切り捨てることは出来そうにない。
書面で通知するのが内定,口約束レベルが内々定と考えていいのだろうか。世の中的には「内定」は殆ど決定と同じ意味として使われていると考えていいようだなあ。
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