SSブログ

厳罰化で解決しない ? [シルバーウィングでGO]

民法改正により2022年から成人年齢が18歳に引き下げられる。それに伴って少年法の改正が進んでいるそうだ。権利は当然増えるわけだから責任・義務も18歳に引き下げられるのかと思ったら,それがそう簡単でもないらしい。18歳になっても,成人並の刑罰は適用されないかもしれない。刑法犯少年の中には少年法で刑罰が軽くなることを知ったうえで事件を起こす少年がいるそうだ。それでも少年は教育によって立ち直る可能性が高いと考え,少年法の適用を18歳未満にすることに反対する人は相当数いるそうだ。新聞のヘッドラインのひとつは「厳罰化で解決しない」だ。うん?意味がはっきり分からない。「解決しない」問題ってなんだ。識者のコメントが乗っている。「・・親の愛情に恵まれず寂しさから犯罪に走った少年が少なくない」
つまり,犯罪を減らすことが目的ではなく,犯罪を犯さない少年を育てることが目的と言うわけか。しかし。厳罰化が目的とするのは教育ではない。厳罰化が目的とするのは犯罪の抑止力だ。「悪いことをするとヒドい罰をうけるよ」と言うことを知らしめることは強い抑止力になる。
飲酒運転事故は厳罰化された2007年は前年比35%減の7562件,翌年には前年比18%減の6219件で厳罰化は飲酒運転の大きな抑止力になった。
飲酒運転は許されない行為だと言うことは以前から口を酸っぱくして言われてきたことだったが,「一杯ぐらいなら」と無視されてきた。ところが厳罰化によって生活に大きく関わることになった。これは無視できない。「我慢するか」になる。
日本では被害者の人権より加害者の人権の方を大事にするとよく言われるが,法でなにを目指すのか,識者はよく考えるべきだ。
P1080708.JPG
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:日記・雑感

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。