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武士の一分 [シルバーウィングでGO]

久しぶりにいい映画らしい
ということで、シネマサンシャインに出かけた。「武士の一分」がめあてである。
ちょっと寒いがシルバーウィングで出かけることにした。映画館までわずか15分なので防寒対策はそこそこだった。そのため、若干の寒さを経験することになってしまった。しかレ、これは、ほとんど問題にはならなかった。わが山の神は、寒さには強いのだ。
「大丈夫よ」
その声は私を勇気づける。

映画館に入る。10分前だった。ん?
中には誰もいない。もしかして、観客は私たち二人だけなのか。少し不安になる。
「私、トイレに行ってくる」
我が山の神が出ロに向かうと、もう一組の夫婦が入ってきた。
「良かった。やっぱリ、狐に馬鹿されているのではないらしい」
しばらくしてやっと放映が始まった。気短な私には、映画の前の広告が苦手である。

武士の一分はスマップの木村拓也が主演である。
映画の内容は詳述しないが、木村拓也は盲目の役を、実に良く演じていた。
盲目の剣士と言えば座頭市が思い浮かぶが、主人公の性格も剣の質も全く違っている。
けなげな妻、けなげな中間には、思わず涙してしまった。とくに、中間の役を演じている役者には人間としての深さを感じることができた。監督のカ量と役者のカ量が相乗し、木村拓也のカを、余すことなく引き出している。いや、感服。
「いい映画だったでしょ」
我が山の神が同意を求めるまでもなく、私もしっかり代金ぶん感動していた。
「え!代金分?」
「うん、とてもいい映画だったよ」
代金は二人合わせても二千円だけれど、シルバ一ウィングを飛ばしての映画は、その数倍の価値があった。
それにしても、あの女優さん、名前はなんと言うのだろう。あの中間を演じた俳優はなんという名前なのだろう。
全て見終わって立ち上がる。後ろを振り返ると二組の夫婦とおぼしき人たちが立ち上がろうとしていた。このすばらしい映画の観客は、私と我が山の神を含め、わずか6人だった。
http://www008.upp.so-net.ne.jp/bunkoh/


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