韓国の思惑

「韓国って分かりやすいね」
日本の８県の水産物の輸入禁止を決めた報道に，我が山の神が言う。
ちょうどブエノスアイレスで2020年のオリンピックの招致活動が最終番を迎えるときに，韓国のこの発表だ。
ブエノスアイレスでは，招致活動のプレゼンテーションに向かう代表団に，各国の報道陣から福島の放射能漏れについて質問されたそうだ。韓国のこの輸入禁止措置はこの動きを増幅しようという意図だと我が山の神は感じたらしい。
福島の放射能漏れについては，私も気にはなる。ただし，千葉県に住んでいる自分に心配しているわけではない。福島の人々の行く末を心配しているのだ。だから，その質問に別の不審を抱いている。ちょっと口に出しにくいのだが，放射能の質問をした記者たちは，どのような懸念を持って質問したかである。東京を中心にオリンピックを開催したときに，放射能に被爆して選手が健康被害を受けるかもしれないと思っているかどうかだ。質問者は言うだろう。それが明確ではないから質問しているのだと。
ちょっと待てよ。もしかして，あなたたちは，そう言う質問をしてくれと誰かに頼まれてはいませんか。マドリッドやイスタンブールを優位にするために，まさかお金を受け取ってそんな質問をしてはいませんよね。いや，まさかねえ。
なお，私はなにが何でも東京でオリンピックと考えている訳ではない。むしろ，津波の被災地をだしに使うようなオリンピック招致には疑問を抱いている一人である。為政者は自分の存在したことを，自分のなしたことを何かモニュメントとして残したがる。そんな，見栄でオリンピックが開かれていいはずがない。
あ，それは，他の二つの都市にも言えることかもしれない。
最後は，韓国の思惑とは全く別の話になってしまった。支離滅裂だ。ああ，歳だなあ。