鬼滅の刃

世の中の老若男女，「鬼滅の刃」だらけだ。何かと思うとアニメだそうだ。アニメは映画にまでなり評判は上々のようだ。テレビにもその片鱗が映るが，どういうわけか私の心は沸き立たない。
子供の頃マンガはよく読んだ。読んだと言った方がいいのか見たと言った方がいいのか，少年マガジンや少年サンデーは買ったり借りたりして手に入れていた。マンガを読まなくなったのはいつ頃なのかはっきりしないが高校三年頃から大学生になる頃は殆ど読んだ記憶がない。と言っても読書に移ったのかと言えばそうでもなく，小説一般書ともにあまり読む生活ではなかった。
もともと，アニメはマンガの延長だと思ってきた。アニメは主人公が時として人間を超える超能力のような現実離れをした活躍を見せる。ただし鉄腕アトムや鉄人28号は人間ではないから強い違和感はない。アニメ映画は人間の力に束縛されない活躍が好まれるのかもしれないが，あり得ない活躍はどうしても幼児性から脱し切れていないような気がする。
グリム童話やアンデルセンの童話の方がより現実に近いかもしれない。もしかして，お子さんの中にはグリム童話やアンデルセンについてどんな童話があるか知らない人もいるかもしれない。それだけではなく日本古来から伝えられてきた「昔話」も聞いたり読んだりしたことがないかもしれない。いつだったか，昔話が話題になって，「したきり雀」の話を知らない人がかなりいるらしいことが分かった。まさか「桃太郎」や「花咲かじいさん」を知らない人がいるとは思わないが，もしかすると歌は歌えない人はいるかもしれない。あ，鬼滅の刃は歌もえらく流行っているらしい。残念ながら私は歌も知らない。完全に時代の流れからドロップアウトしているらしい。