なくならない成人式

成人になるのだからどんな形であれ，成人式は行うのだろうと思っていたら，成人式に呼ばれるのは今までと同じで二十歳になる人達。18歳・19歳の成人は1年2年お預けと言うことらしい。それも変な話しだ。
成人式というのは，社会的に一人前と認められ，それなりの権利を得ると同時に義務を負うことを認識する場だと思う。もしも，ただのお祭り騒ぎになっているなら，権利と義務をしっかりと確認しなければならない。酒もタバコも結婚も自由だが，酒を飲んで暴れれば警察は遠慮なく逮捕出来る。子供が生まれれば養育の義務が生じる。学生でなければ勤労の義務，納税の義務が課される。あ，未成年でも税金を払っている人は沢山いるなあ。高校や大学では授業料まで面倒見てくれるって言うのに，そのための税金を働いている未成年が払っている。学校での勉強や学問は権利と当時に義務であると言ってもいいのに，高校や大学を遊園地のように思っている精神年齢未成年者がやたらに多くはないか。
ところによっては，新成人の奇抜な衣装がもてはやされ，酒に酔って大言壮語を繰り返す若者がいると聞く。二十歳を前にして立派な大人を感じる人もいるが，幼児性を残している若者を見ると，笑ってしまうと同時に腹立たしくなる。
こんな成人式やめちゃえばと言う識者は少なくないが，大なたを振るう市長や議員はいない。あいつがなくしたんだと言われると次の選挙で困るし，ひな壇に並んで少しでも票になるように挨拶をしたいからなのかなあ。

そうか17年前か