有名人の病気

二月の上旬に，水泳の池江璃花子選手が白血病であることを公表し，日本中から応援・声援が沸き上がった。もちろんテレビは彼女の人となりや，病気のことを連日特集するなどして耳目を集めた。
その報道がぱったりと消えてしまった。アイドルだった堀ちえみが舌癌であることをブログ上で告白し，すぐに切除手術を行ったことが公表されたから，ニュースはそちらに集中した。この数日間，池江選手のことはまるで無かったことのような状態だ。
まあ，池江選手としても，興味本位の報道を連日聞かされたくはないだろう。話題が別の方に逸れて喜んでいるかもしれない。
それにしても，人の気持ちの移ろいのすさまじさに驚く。いや，この場合マスコミの移り気と言った方が当たっているかも知れない。

牧野富太郎の命名だそうだ

反対72%の受け止め方

普天間飛行場を辺野古に移設する事に，沖縄県の七割が反対という投票結果だった。
安倍首相は「真摯に受け止める」としながらも，普天間飛行場の移設は継続すると表明した。安倍首相の「真摯に」という言葉はパラフレーズすると，どういう言葉に置き換えられるのだろう。「真摯にとは真摯にという意味です」と循環論法でこられたら，私は「はいそうですか」と意気地無く引き下がるしかなさそうだ。
さて，ことは国防に関することだから，沖縄県民だけの判断で決めるわけには行かないと言うだろう。政府はアメリカと約束したことだから，辺野古移設を継続する考えだろうが，アメリカだってトランプになってあれこれ変えている。パリ協定やTPP離脱，気に入らないことは遠慮なくリセットしている。関税だって好き勝手に変えようと企んでいる。ならば日本政府も沖縄のことを全国民に聞いてみればいい。
本当は国民投票で聞くのが一番だが，国民投票法は憲法改正のときにしか使えないから，政府は国会議員選挙で国民の考えを伺うなんて，「まともな」返事を返すだろう。
なお，各県民にアメリカ軍の飛行場を受け入れることについての可否を調査すれば，殆ど否との返事が返ってくるだろう。このまま沖縄にお願いしたいと多くの国民が表明するとしたら，沖縄は民主主義という名の押しつけを甘受しなければならないことになる。この押しつけに，不条理を感じないとすればよっぽど感覚が鈍っているということだ。

統計不正？

私は統計の専門家ではないし，大きな調査に携わったこともない。しかし，今度の厚労省の統計不正問題は気になることがある。
統計と言うからには，全てを調査するのではなくサンプリング調査だろう。そのサンプリングは個人の意図が入り込まないようにしなければならないことぐらいは分かる。また，継続調査する場合はサンプリングが変わらないように配慮することも分かる。サンプルが変わってしまっては変化を調べる継続調査の意味がなくなることも分かる。意味がなくなると言うよりも意義が失われるといった方が正確かもしれない。
今度の厚労省の統計不正問題はサンプリングを変えてしまったので，それまでの統計とサンプルを変えた後の統計結果が違うことが問題視されているわけだ。
なぜサンプリングの方法を変える必要があったのか。
野党は，肌で感じる巷の経済の評判を，官僚が少しでも「よいしょ」しようと意図的にサンプリングを変えたのではないかと疑っているわけだ。
これも，以前の「忖度」と同じ構図だが，官僚も官邸も知らぬ存ぜぬと言えば，野党も攻め切れないだろうなあ。

綺麗な桜の花，だれがなんと言ってもこれはサクラ

滑稽な大河ドラマ

我が山の神が見続けていた大河ドラマがある日突然，我が家のテレビから姿を消した。我慢してみていた我が山の神も，これ以上見るに耐えられなかったそうだ。
私は短気だから，何回か見た後でその時間は小説とか詰め碁とかほかのもので過ごしていた。大河ドラマ「いだてん～東京オリムピック噺～」があまりにもつまらないからだ。
過去にも，登場する主人公をこうまで馬鹿にした描き方の大河ドラマは記憶にない。
ドキュメンタリーではないから，全てが史実に沿って映像化されなくても良いのはわかる。しかし，登場する主な人物は歴史的に実在していた人たちだ。それなのに，あたかも漫才か落語，お笑いの世界のような描き方に強い違和感を感じてしまう。
なにもシリアスな雰囲気の場面づくりにせよと言うわけではない。その頃の人たちを彷彿とさせるような言葉遣いや表情・振る舞いにすればいいだけだ。奇を衒い，滑稽なまでの表情や話し方にする演出は見苦しい。

写真に意味はない

空手

東京の次の2024年パリオリンピックでは空手が競技からはずされたそうだ。空手関係者はがっかりだろう。
さて，この先の話しは素人の戯言の可能性大だ。
空手は沖縄で発達した武術と聞いた。徒手空拳で戦う武術だが，基本的に攻撃のための武術ではないそうだ。自分の身を守るための武術であって，相手を倒すことはあってもそれは防御の動きの中で相手に打撃を与えるからであって，相手が攻撃してこないなら相手を倒すこともない訳だ。
オリンピックで行われる空手競技は2種類だ。ひとつは型。眼前の目に見えぬ仮想の敵を気合いもろともに打ち負かす動作を速さと的確さ，美しさで採点する。武術ながら採点競技だ。
もう一つは組み討ち。手にグローブのようなカバーをつけて目の前の相手に打撃を与える。ただし，ボクシングのように直接顔面などはヒットせず寸止めをする。武術のようでもあり判定競技のようでもあり，なんだか中途半端な競技だ。
いずれにしても，防御のための武術が攻撃のための武術にひっくり返ってしまったので，空手の本質を失った競技になってしまったのではないだろうか。空手家はなんと言うだろう。素人のたわごとの一言かもね。

小さな須賀神社なのに参道が長い。２００メートルも歩く

発酵食品

話が尾籠なことになり恐縮だが，昔から毎朝の便通が無くて困ることは無かった。しかし，歳とともに軟便気味になり，時には突発性と思われる下痢にも苦労した。だから，車や電車で出かける時は前日から胃薬を服用するなどしておなかの調子を整えなければならなかった。しかし，現在は朝の便通では軟便などの心配は全くなくなった。それは，毎朝欠かさずにヨーグルトを食べるようになってからだと思っている。
我が家では今は2種類のヨーグルトを作っている。主に我が山の神が食べるビフィズス菌ヨーグルトと私が食べるガゼリ菌ヨーグルトだ。ヨーグルトメーカーに牛乳と種ヨーグルトを入れて，温度を設定し6時間とか8時間とか温めると簡単にできあがる。味がちょっとばかり酸っぱいのが玉にきずだが，低カロリーの甘味料とか，自然な甘みの甘酒とか混ぜて食べるようにしている。
同じ発酵食品の甘酒も体に良さそうなので，毎日摂るようにしている。これも作り方はヨーグルトに似ている。ただし，種の麹は毎回購入しなければならない。我が山の神も甘酒は大好物で，毎朝欠かさない。体調はすこぶる良さそうだ。
考えてみれば食卓に上る食品には納豆・味噌・醤油からお酒まで，発酵食品は多い。お酒は適量なら百薬の長ということにして，発酵食品は健康に良いという意識がある。たぶん的外れではない。
なお，久しぶりに体重を計ったら58.6kgだった。体重管理にも役立っているかもしれない。

左から　ガゼリ菌ヨーグルト　甘酒　ビフィズス菌ヨーグルト

58.6kg

筋肉量減とおなかぽっこり対策として，去年の9月12日からジムで運動を始めた。筋肉量減は何とかおさまったが，おなかぽっこりはそのままだった。ズボンを履きやすくなったような気がしたので計ってみたが殆ど変わらない。ただし，体重は少しずつ，実に僅かずつだが右肩下がりになりつつあった。
体重は朝起きて新聞を読み，トイレから出て計るのが日課だったが，冬場は寒いので計量せずにそのまま朝食づくりに取りかかっていた。それが今朝，朝食づくりを終わってから計ってみた。すると，久しぶりに58kg台，しかもぎりぎりではなく58.6kg。いつの間にか59を突破していた。うん，鏡を見て何となく顎のあたりがシャープになったかなと思っていたが，現実に体重計を見てにんまり。
ただし，先週の火曜日にウォーキングの合間にほんの少しジョギングしてみたら，膝にかかる衝撃が思いの外大きかった。怪我をしては元も子もない。走れるようになるのはずっと先らしい。

天皇陛下に謝罪させる

元々，日韓補償交渉は1965年の日韓請求権協定で終わっているが，韓国の方で慰安婦問題がまだ終わっていないと主張し，根負けした日本が折れて，2015年に今後お互いにこの問題で非難しあうことはやめる，慰安婦に対して日本政府が謝罪し，それなりの金額を補償金として拠出することで不可逆的な解決とすることで，岸田・尹両外務大臣が合意している。
それが，慰安婦像を日本大使館前に設置して慰安婦問題を蒸し返すだけでなく，韓国の議会議長が天皇陛下が慰安婦の手を取って謝罪すれば解決すると主張した。この主張は，日本政府にとっては受け入れられない主張だろう。
世界に向けて，解決したと合意した問題を蒸し返すのでは，韓国の信用は落ちるのではあるまいか。天皇は憲法で，国政に関する権能を有しないことになっている。慰安婦問題も条約に関わる問題であり政治的な問題だ。だから，謝罪にしても抗議にしても天皇が自らの声を発することは憲法上できない。
「天皇に云々」と主張している韓国議会議長はそんなことを知らないはずはない。日本には何を言っても大丈夫とたかをくくっているとしか思えない。徴用工問題・レーダー照射問題も絡んで，日韓の関係は過去にないほど敵対的になりつつある。
ただ，安倍首相も熱くなりすぎずに理路整然と説明し，日韓関係が取り返しのつかない状態にならないよう外交交渉してほしいものである。

乾門への行列　今年は混むだろうなぁ

濡れ手に粟の4兆円

再エネ発電賦課金がいつの間にか1000円を超えている。最初は一軒あたりの賦課金はわずかな金額だった。全ての世帯分を計算すると，一体いくらぐらいになるのだろう。
電力会社は損をしないような仕組みになっている。コストが嵩めばその嵩んだ分を全て消費者におっ被せられる。コストを下げるための努力はしていると言うだろうが，現実には完全な親方日の丸状態だ。形は民間企業の体裁を整えているように見せながら，実際は不沈艦だ。国に守られているから絶対に倒産することはない。濡れ手に粟の4兆円か。

ノーベル平和賞推薦

安倍首相がノーベル平和賞に推薦してくれたと，トランプ大統領が言った。
安倍首相は国会でトランプ大統領を推薦したことは明言しなかったが，単なる噂ではなく，動画を見ることができるからフェークニュースではないわけだ。安倍首相もまさかそこまで否定できない。それにしてもなぜ安倍首相は，トランプ大統領をノーベル平和賞に推薦したのだろう。
トランプ大統領がシンガポールで金正恩と会談し，ミサイル実験を中断していることを推薦理由にしたのかなあ。拉致問題の解決をトランプ大統領にお願いしたので，それも加味したのかもしれない。
ちなみに，アメリカはトランプ大統領になって，それまで各国が営々と築き上げてきた条約等を軒並み脱退している。
TPP脱退，パリ協定脱退，ユネスコ脱退，国連人権理事会脱退，INF条約脱退(中距離核戦力全廃条約)
更にトランプ大統領はイラン核合意からの離脱を表明し経済制裁を始めた。
また，NATOを脱退し，WTOも脱退するかと恐れられている。
少しでも自分の思い通りにならないのは斬り捨てようとするその姿勢は，どう考えてもノーベル平和賞にふさわしいとは思えないが，そこまで考えて安倍首相は推薦したのだろうなあ。

売り上げ17%アップ

競馬の今年最初のG1レース，フェブラリーステークスの売り上げが17.2%アップの151億円だったそうだ。いくら何でも景気が良すぎる話しだ。
その理由はジョッキーだった。女性騎手の藤田菜七子がコパノキッキングという馬の手綱をG1史上初めてにぎったという。
17.2%アップで151億ということは，藤田菜七子騎手効果が22億円と言うことになる。これでは中央競馬会は笑いが止まらない。レースでは5着だったコパノキッキングの馬主は，今後も藤田騎手に騎乗してもらいたいと期待しているそうだ。
女性の騎手だからなにか負担重量などなにか有利な条件があるかと思えば，そういうことは全くないそうだ。親の七光りとは無縁で，男女の区別は全くない実力本位の世界というわけだ。
強い体力も必要らしい。馬が走り始めて最後まで，スプリングのようにひざを曲げて，自分の体重と馬が上下動する時の加重を受け止め続けなければならない。相当の体力がなければできる仕事ではない。また，常に体重管理，つまり自己管理ができる人間でないとつとまらない。
藤田菜七子はまだ21歳。これから，彼女を追いかけて競馬の世界に夢を託す若い女性も増えるだろう。そうなってほしい。

国家非常事態

トランプ大統領が非常事態を宣言し，メキシコとの国境に移民をシャットアウトするための壁を築くそうだ。しかし，民主党どころか共和党内からさえ，トランプ大統領の非常事態宣言は憲法違反だとの声がでているらしい。
トランプ大統領は自分に都合が悪い新聞やテレビの報道はフェークニュースだと攻撃するそうだが，マスコミはファクトチェックといって，トランプ大統領の言っていることに偽りはないか一つひとつ調べているそうだ。それによると，トランプ大統領は結構平気で嘘をつくんだそうだ。
日本のマスコミも霞ヶ関の官僚や政治家の言っていることをファクトチェックしてくれないかなあ。森友問題や加計疑惑など素人でも変だなあ，おかしいなあと思うことが多すぎる。今度の，統計疑惑問題でも厚労省は，議員も国民も馬鹿だからと思っているから経済成長率がいきなり上がっちゃうなんて変なことを発表する。こんな霞ヶ関も非常事態だと思うがなあ。
なお，我が山の神はトランプ大統領の存在自体が非常事態じゃないのとのたまう。

救急車で自撮りインスタ

我が山の神が怒ったように言う。(救急車は)「遊園地じゃないんだよ」
救急車に初めて乗ったので記念に写真を撮って，SNS，インスタグラムなどに投稿する若者がいるんだそうだ。中には，救急車の後ろのドアを開けさせて仲間と一緒に写真に収まる「輩(やから)」がいるんだそうだ。こんな奴がいるから，本当に緊急度が高い急患の救助に時間がかかったりするわけだ。
テレビのコメンテーターは，救急車を有料化したほうがいいと主張した。実は，救急車を呼んだ急患のうち，過半数は救急車が不要だったそうだ。そういう「軽度」の急患からはお金を徴収すれば，不要な出動は減らせるし，こんな不届きな輩を排除できる可能性が高まるわけだ。ただし，有料化すれば本当に緊急に病院に運ばなければならない人が徴収金が心配で119番通報をためらうかもしれない。そんな事態は避けたい。救急隊員が毅然として，非常識な行為はやめさせるべきだろうな。

自撮りは基本的にリモコンを使う

親になったが運の尽き

不適切動画と言われる動画がネット上に投稿され，テレビなどのニュースでも報道されている。
私もあんな店で食い物を買おうとは決して思わない。もしかして，と思っただけで入る気をなくす。動画を投稿されたチェーン店は莫大な損害を被るだろう。まさか，ライバル店に雇われた「アルバイト」がライバル店をおとしめるためにやっているのではと疑ってみたりするが，ばれたら逆効果だし，業界全体の信用が失墜するから，そのマイナス効果はブーメランになって自分にも返ってくるはずだ。そんなことが分からないほどライバル店も馬鹿じゃないはずだ。
こういう動画をアップした若者は動画を見た人から，すげえとかかっこいいなどの反応を期待したのだろうが，解雇されるのは当然として，民事だけでなく，刑事事件としても告訴される可能性は高い。罰金とびっくりするほどの損害賠償を請求され，一生を棒に振ることになる。
それにしても，それがどんな結果になるのか想像がつかなかったのだろうか。おつむが幼児程度なら心神耗弱と判断されて，民事・刑事裁判とも軽くなるかも知れないが，動画を撮影したり投稿したりできるのだから，知的面での情状は酌量されないだろう。莫大な請求をされてから，自分の馬鹿さ加減を嘆いても既に遅い。大変なことに気がついて，演じた者，撮影・投稿した者が責任を押しつけあう醜い争いが繰り広げられるだろうが，自分に都合よく事態が変わることはないはずだ。
年齢的に高額な賠償金には耐えられないだろうから，親などの親族が尻拭いをさせられることになるだろう。親は，そんな子の親になってしまった自らの不運を嘆くしかないなあ。

チコちゃんに叱られるがとうとう視聴率トップってぇ？チコタモリ

美女が野獣

女子柔道で野獣と呼ばれ，オリンピックで金メダルを獲得した松本薫選手が，結婚出産後再起の大会初戦で破れ引退した。引退会見の時の顔は，人間ってこんなに変わるものかと驚くほどきれいな顔になって，優しそうな笑顔を振りまいた。
その松本薫さんが大好きなアイスクリーム販売に携わるそうだ。映像では都内のお店は初日から長蛇の列。私も松本選手の顔を拝みに行ってみたいものだ。
そういえば，西洋には美女と野獣というおとぎ話があった。最近ではディズニーのアニメや劇団四季のミュージカルで上演している。
松本選手がおとぎ話と違うのは，「美女が野獣」を演じていたことだ。それにしてもあの恐ろしいまでの顔から発する闘争心が優しい素敵な笑顔に変貌するとは，おとぎ話の魔法のようだ。

オニバスは野獣にはふさわしくなさそうだ

花詞は神秘的

有料化と魅力度アップ

水戸の偕楽園には我が山の神と何度か行った。梅林が広いし、散歩道も整備されていて多くの人が梅の花と香りを楽しんでいる。なかなか良いところだ。
その偕楽園は茨城県にある。で、茨城県は魅力度が全国で47位だそうだ。つまり、最下位だ。
最下位からの脱出のためとかで、県外からの偕楽園入場者を有料化し、その収入で偕楽園の入場口を整備し魅力ある梅園にするのだそうだ。結果として来園者が増え、それが茨城県の魅力度アップ計画というわけだ。
うん？　茨城県の魅力度を判定する人は誰なんだろう。地元茨城県人がここは良いとこだよと言って判定するわけではなく、県外の人が「茨城県って良いとこだよね」と判定するのではないのかな。だとすれば、有料化で魅力がアップするのかダウンするのか考えてみれば、ダウンと判定する人の方が多くなるのではないかなあ。例えば木製ベンチを増やすとか、きれいな公衆トイレを整備するとか、安価な駐車場を整備するとかいろいろ考えられる。アクセスの容易さも重要だ。もちろん整備費は茨城県で負担する。自腹を切らずにうまい汁を吸おうとしてもうまくいく可能性は低い。

介護支援ボランティア

近くのデイサービスセンターに出かけた。いや，私がサービスを受けるのではなく，そこでお手伝いをするためだ。介護支援ボランティアというそれらしいネームプレートを首からぶら下げて，サービスセンターの職員の指示を受けてお手伝いをする。
仕事の中心はお風呂からあがった方の濡れた髪をドライヤーで乾かすことだ。
待っていると，次から次と高齢女性がお風呂から出てくる。いすに座ってもらい，ドライヤーで濡れた髪の毛を乾かしていく。ドライヤーは自宅で使っているものより大きく強力だから，50センチぐらい離したところから，できるだけ熱くならないように気をつけながら乾かす。自分の頭を乾かすときは自分の頭や手で熱風を感じながらできるが，他人の髪の毛を乾かすのは初めてだ。もしかすると，もたもた感があったかもしれないが，みなさん穏やかな表情を崩すことはなかった。
ドライヤーの仕事が一息ついたときは，テーブルの上のカップを見て歩いて，足りなければ勧めたり，冷たくなっていれば入れ替えるなどした。その際，介護を受けている方と短い会話をすることもあった。
介護支援ボランティアはまだ始めたばかりだ。子供の頃，我がお袋様からよく言われたっけ，役には立たなくていいから，じゃまにはなるなって。いろいろ分からないこともあるだろうと思うが，じゃまにならないようほんの少しお役に立てれば，と思う。

デイサービスって和製英語なんだ

頻尿改善

若い頃，年寄りはなぜ用足しに時間がかかるのだろうと不思議だった。自分がその歳になって分かってくる。おしっこが勢いよく出なくなるので，膀胱の尿を全部出すのに時間がかかるからだ。勢いよく出なくなるのは，前立腺が大きくなり尿道を圧迫するので，人によってはチョロチョロしか出なくなるそうだ。私はまだそれほどでもない。
もう一つのトラブルは頻尿だ。特に夜間が大変だ。膀胱の容量が小さくなると，少したまっただけで尿意を感じてしまうらしい。用足しの時，膀胱の尿を全部出しきらないので，次の満杯まで時間が短くなってしまうこともあるそうだ。
先日お医者様に夜間2度ほど起きてしまうのですがと相談すると，まず血液検査で前立腺の状況を調べてからどうするか決めましょうということになった。11月の検査ではPSAが4.3だった。ちょっと高い。
自分でも対策を考えた。これまでは21時過ぎに腹筋・腕立て・スクワットなどの筋トレを行い，その後牛乳にプロテインを入れて飲んでいた。つまり，寝る直前に200ccほどの水分を摂取していたことになる。この水分摂取をやめた。すると効果てきめん。夜間起きるのが一回ですむようになった。しばらく泌尿器科に行かなくてもすむかもしれない。

鳥類のオシッコは白いのか？

森羅万象

安倍首相が「森羅万象全て担当しているから････」と答弁した。以前にも同じような答弁があったと記憶しているが，この答弁を聞くと，ちょっぴり安倍首相の国語力は大丈夫なのか心配になる。
言いたいことは「政治に関することは全て担当している」ということだろう。「森羅万象」と言う言葉の意味するところを理解していないとこんな変な答弁になる。
なぜ森羅万象という言葉を使うかと言えば，かっこいい言葉に思えるからだろう。また，さも語彙が豊富らしく聞こえるからかもしれない。国会で「云々」をデンデンと読んだ実績からすればなるほどと思わせる国語力ではある。
それにしても，安倍首相の回りにはそんなことは百も承知という議員や官僚ばかりのはずだが，誰一人として赤ペンを入れられないということは，変なことを言ってご機嫌を損ねたくないのだろうなあ。

森羅万象

ドア修理代6万円が浮いた

ドアはロックしなくてもとりあえずは開かなくなるのが普通だ。ラッチという引っかかりがあって，外からだとレバーを押し下げ，うちからの場合はドアノブを回さなければあけられない。ところが，内側のドアノブを動かすのはなんの抵抗感もないのに，外側からのレバーの動きがキツくなって，終いには動かなくなってしまった。これでは外から中に入れない。仕方なしに，修理してもらおうということになった。
ちょうどその日，私はボランティアサロンという催しに出かける予定だったので，業者への依頼は我が山の神に頼んだ。
我が山の神の話しでは，鍵業者に見てもらうと，そっくり取り替えなけれならないと言われたそうだ。費用を聞くとなんと6万円かかると言われたそうだ。我が山の神はびっくりし返答を保留したそうだ。
私も6万円と聞いてびっくり。ラッチを抑えて外からでも開けられる状態にしてしばらく様子を見ることにした。
それが5日，帰ってきてドアを開け閉めすると，前日までと音が違う。確かめると，外から入るのに問題はないし，閉めるとちゃんとラッチが働いて，開かなくなる。？レバーの動きも以前と同じように滑らか。直ったのかと確かめると，確かに直っている。一体どうしたわけだろう。交換修理して6万円を払わなくてよかった。我が山の神の判断のおかげだ。

報道用語「親族」「DV」

栗原心愛さんが虐待死したニュースで，何度も聞く言葉が親族とDVだ。栗原心愛さんが両親から引き取られて生活していた時の引き取り先を親族と報道している。
しかし，親族という報道では栗原心愛さんとの関わりがどういう人なのかは全く分からない。もしも緩い意味で使っているとすれば親類とか親戚ぐらいの用語を使って報道するだろう。ニュースでの親族の意味は親類ではない。親族とは6親等以内の血族と3親等以内の姻族のことだ。親族だけでは状況が分からない。栗原心愛さんを保護していた親族はどのようなつながりの人だったのかなぜ隠すのだろう。
もうひとつ気になった用語にDVがある。栗原心愛さんの家庭でDVがあったと報道されているが，そこには暴力・暴行という日本語が隠されている。DVのVの意味だ。DVなどと薄めた言葉で伝えるのではなく，栗原心愛さんの家庭内で暴力が行われていたとはっきり伝えるべきだ。叩くとか殴るとか具体的な暴行状況が分かるような報道でなければ栗原心愛さんがどのような状況の下で虐待を受けたのか明らかにできない。たぶん，警察などの発表をそのまま記事にしているのだろうが，報道機関は真実を伝えるためにも，自らの判断で用語を選ばねばならないと思う。

麻生太郎いつもの放言

子どもを産まなかった方が問題，と女性を切り捨てたのが麻生太郎財務大臣だ。いや，切り捨てられたのは女性だけでなく男も一緒だ。人が増えていかないことを，個人のせいにするのでは，政治家としていかがなものか。
日本は国別人口増減率で比較すると，かなり下の方だ。何しろマイナスだから，人口はこれから減っていく一方だ。人々はなぜ子供を作らなくなったか，麻生大臣だって考えたことはあるだろう。
子供を作るためには基本的にまず結婚してからだが，収入が安定し衣食住の見通しが立てば，結婚するつもりになるだろう。
ところが，現在の若者の状況をみると，未婚率が高い。先々まで安心して暮らせるかどうか見通しが立たないからだ。本来なら，暖かい家庭に収まっても良いはずなのに，収入が安定しないから独身貴族を演じさせられる。いつのころからか勝ち組・負け組の色分けが鮮明になり，負け組は勝ち組の数分の一の収入に甘んじなければならない。これで子供を作れと言われても，できるわけがない。
どうすれば，若者が安心して家庭を営み家族を増やそうとするか，個人の問題に矮小化するようでは絶対に解決しない。麻生大臣もその理屈は知っているはずだが，なぜあんな放言になるのか不思議だ。
我が国は社会主義国ではないから，全てを平らにしろというつもりはない。しかし，でこぼこが大きすぎては，最後には富める者にすら富が戻らなくなるはずだ。

アイラブユーではない，喧嘩，詐欺じゃないサギだ

光秀の定理

垣根涼介の「光秀の定理（レンマ）」を読んだ。若き剣術家の玉縄新九郎と僧の愚息を語り部的に話しを進め，最後に明智光秀がなぜ本能寺の変に走ったか作者なりに解き明かそうとした小説だ。
話しの大まかな流れは，史実を踏まえている。そこに，架空の剣術家玉縄新九郎と僧の愚息が登場し，光秀や細川藤孝との交流が始まる。光秀はこの二人ともかかわりながら信長に仕え出世街道をばく進する。
玉縄新九郎は頭の冴えは愚息ほどではないが剣の道が好きだから，剣の奥義を極めようと命をかけ，名人上手になって道場を開く。
愚息はインテリだがただのインテリではなく野にあって自由に生きようとする僧だ。釈迦の教える仏法に学ぶのを生き甲斐とし，新九郎だけでなく光秀にも大きな影響を与える。
光秀の行動原理は新九郎や愚息とは異なり，自分は本来こうありたいではなく，こうあらねばならぬ，あるべきだったという血統の義務であって，成し遂げたとしても心に残るのは安堵感であり心の底からの喜びではなかったと作者は推測する。また光秀は官僚的な優秀さを持ち合わせているが，根本的には優しさに溢れた田舎者である一方で，杓子定規で融通が利かない性格だったと見る。光秀は比叡山の焼き討ちでも信長に中止を諫言はしているが，命令された虐殺の実行は忠実に行った。逆に秀吉は諫言はしなかったが僧侶をこっそり逃がしている。その生真面目な性格が光秀自身を良心の呵責に追い込む。だから信長の取り立てにより大身になったがそれを心の底から喜んではいなかったのではないか，と作者は考える。
光秀が最も危惧したのは信長が朝廷を廃して自らが皇帝となることだ。幕府も朝廷も利用して使い道がなくなれば，遠慮なく放逐するだろうと光秀は思ったわけだ。本能寺の変を引き起こしたのは信長と光秀の歴史の見方，朝廷に対する考えの違いにあると作者は思った。
なお，信長と光秀は現実には主と従だが，本来の精神性では対等という意識が光秀にあったとすれば，そのことを徹底的に嫌う信長を討伐することは理にかなったことだったと考えたと作者は捉えたわけだ。

みんなの歌でキョエちゃんが歌う

「チコちゃんに叱られる」でユニークな存在のキョエちゃんが，NHKのみんなの歌で歌うそうだ。11月6日のブログで，キョエちゃんの歌のうまさについて書いたが，いよいよ本格的に歌うわけだ。
キョエちゃんはそのユニークさが番組の面白さの一因にもなっていると思う。出演時間はわずかだが，印象は強い。キョエちゃんはオカムラと呼び捨てにし，レギュラーの岡村隆史に負けていないばかりか，オカムラのバカーと挑発的だ。しかし，このバカーに嫌みがない。差別語とも考えられ使用をためらう言葉だが，岡村隆史との距離感が短いので視聴者は不快感を感じない。
実はこのバカーは意訳が必要ではないかと思っている。このバカーはオカムラ好きやネンとか，オカムラ遊ぼとか仲良くしようなどと理解するのがいいかもしれない。
それにしても，どんな歌をどんな歌い方で楽しませてくれるだろう。キョエちゃんの歌が楽しみである。

春の営巣の時季，鳴き声が素晴らしい

栗原心愛という女の子について

亡くなった人を悪く言う人は殆どいない。子供であればなおさらだ。私は，亡くなったのが俺みたいなクソガキだったら悲しまないということかと，時々へそを曲げる。そういうへそ曲がりでも，栗原心愛さんにたいする父親の虐待は許せない。我が山の神は野田市教育委員会がアンケートの結果を父親に渡したことにも強く怒っている。激しくと言った方がいい。
試みに，虐待死させられた栗原心愛さんという10歳の女の子について知り得る情報から子供像を描いてみた。
・目がきりっとしていることから，とても意志の強い子だっただろうと想像できる。この直感はまず外れない。
・小さい頃の動画で見ると，活発に体を動かしている。きっと，活動的な子供だったろうと思う。
・学級委員を務めていたという情報から，周りの友達から信用される子供だったはずだ。
・アンケートの回答の文面の内容が実にしっかりとした書きぶりだったこと。特に，「先生どうにかなりませんか」という問いかけの書き方から知能が平均以上でかなり高かったのではないかと思われる。また，とても上手な整った文字を書いている。しかも，ひらがなだけでなく難しい漢字も交えているから読みやすい。更に，「○○したり□□したり」という基本的な形式が整っている文章だ。ここからも知的に優れたお子さんであったことが想像できる。
こんなに可愛らしくて，しっかりした子供を虐待死させた父親は，まさか我が子が自分より優秀なのを忌々しく思い，虐待に走ったのではないだろうなあ。うまい説明が思いつかない。警察は父親の動機を徹底的に解明して欲しい。
今朝の新聞では12面の社説と川柳，31面の千葉東葛面そして37面の社会面で取り上げられている。市教委には市民から800件の抗議電話があったそうだ。電話はしないが私も我が山の神も抗議したい気分だ。

パズルでもして気を紛らわすしかない

接点はネットの掲示板

茨城県の神栖市で19歳の女性が殺された。痛ましい事件でありご両親の悲しみはいかばかりかと想像に余りある。
それにしても，女性はなぜ電車にタクシーを乗り継いでまで，会ったことも見たこともない犯人の元に出向いていったのだろう。
死者をおとしめるつもりはない。しかし，世の若い女性はどこにどんな魔の手が潜んでいるのか今度の事件から教訓を得なければならない。
犯人と被害女性の接点は，ネットの掲示板だそうだ。ネットならどんなことでも言いたい放題だ。書き方によっては白馬の騎士を演じることもできる。逆に，不幸を演じ哀れみと同情を誘うこともできる。この女性は犯人の巧みな言葉に載せられて，死地へたぐり寄せられたのではないかと疑う。ネットの世界には仮面をつけて女性をたぶらかそうという狼男がうようよいることをこの19歳の女性はまだ知らなかったのだろう。
この女性は19歳だからもう大人と言っていいし，法律的にも成人だ。薬学を学んでいたと言うから，物事の理非は十分にわきまえているはずだ。それでもこんな罠に引っかかる。全国の小中高大学では是非とも授業で取り上げてほしいし，世の親も識者も新聞もテレビも，ネットの危険性についてもっと喧伝してほしいものである。

パソコン通信の頃の掲示板ではこんなことが起こった記憶はない。今は写真の募集もSNS，Instagramの時代だ。