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朱印 [シルバーウィングでGO]

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新聞に,「浅草三社祭 特別御朱印は取りやめ」という小さな見出しだ。
例年三社祭では特別な御朱印を配布していたそうだが,改元に合わせた御朱印配布を巡って,トラブルがあったためだそうだ。
先日もテレビでトラブルの話をしていた。一人分にかける時間が長いので,もらうための待ち時間が長いと暴言を吐く人がいるのだそうだ。「こっちはお客さんだぞ」とわめく人もいるそうだ。無料で書いてもらうのにお客と称するとは傑作だ。よっぽどおつむのねじが緩んでいるらしい。
たとえ有料だとしても,どうしても頂きたいものなら,黙って,じっと待つのが礼儀と言うものだろう。大体にして,お店と客の関係だとしても客は神様ではない。対等な取引相手に過ぎない。なぜそれが分からないのか不思議だ。ましてや売り手と買い手の関係ではない。神社側が早い遅いを言われる筋合いはない。
話を朱印に戻す。朱印という言葉は学校の歴史で習った。外国との交易を許可された貿易船が朱印船だった。つまり,朱印が押された許可状を持っていた船だ。
朱印は,広辞苑に「武将が公文書に用いた朱肉の印」と載っている。黒印というのもあったそうだ。こっちは身分に拘わらず誰でも使えたらしい。だから朱は黒よりランクが高い。三社祭で押している朱印は,いつ頃から使われてきた印を使っているのか分からないが,元々公文書に押してきた朱印を,参拝者の求めに応じて押すようになったのはどういう経緯があったのだろう。
さて,書く人の手元を見ていると,筆捌きが見事だ。印刷ではなく,手書きだから,唯一の朱印状ということになる。ネットにはただで書いてもらった朱印状が9000円で取り引きされているケースもあったそうだ。私は鳥居をくぐるときも帽子をかぶったままで頭も下げない不信心者だが,朱印状で儲けようという輩には「罰当たりが」の言葉を浴びせたい。
なお蛇足だが,私はその朱印状とやらには興味がない。ほしいとも思ったこともない。
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