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バカにしないでよ そっちのせいよ [シルバーウィングでGO]

旧優生保護法に基づいて本人の意思を無視して不妊手術をうけさせられた人が,同法は憲法違反だったと損害賠償を請求したところ,20年の公訴時効の壁に阻まれて,損害賠償は認められなかったそうだ。同法が施行されたのが1948年。その年に不妊手術を受けた人は1968年にはすでに訴えることができないわけか?
同法が廃止されたのは1996年だ。廃止前に,手術は不法行為だと訴訟を起こす必要があったと裁判所は言うのか。
聞いたときは裁判所って冷たいところだなあと思ったが,法に情を挟み込む隙間が見つからず,裁判所は民法の規定通りに判決を下すしかなかったということだろう。常識で考えれば,自分の意志を無視して手術を受けさせられたのだから,それなりの賠償は当然だと思うが法律の世界に常識は生かせなかったというわけだ。
とすると,被害者に国家が償いをするための方法は,特別立法しかないが,4月に決まった一時金が320万円という雀の涙よりはほんのちょっとの割増金額では,「バカにしないでよ,そっちのせいよ,ちょっと待って,今の言葉 プレイバック・プレイバック」と叫びたくなるだろう。

しっかり頼むよ
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