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小三治を聞いてきた [シルバーウィングでGO]

小三治のチケットは下の娘に取ってもらった。娘は我が山の神が小三治の落語が大好きだということを知っていたようだ。我が山の神は図書館から小三治のCDを借りてきておなかをよじって聞いていた。
1月28日,初春の会と銘打った小三治一門会は,習志野文化ホールで行われた。「関東地方に雪」というお天気情報がでてやきもきしたが運良く野田・習志野方面は雪ではなく雨になった。
野田線から総武線を乗り継いで津田沼に着いたのが5時ちょっと過ぎ,サイゼリアで腹ごしらえをすませた。習志野文化ホールは津田沼の駅前3分だった。しかし雨の中,傘を差しながら4階まで階段を上らなければならなかった。
小三治の前座?小八も真打ちだった。二人目に出てきた小三治は今年80歳だそうだ。小三治はたいてい枕も短くすぐに落語に入る。この日の題目はすぐに分かった。借りてきたCDで何度も笑った「初天神」だ。絶妙なのがおとっつぁんが,みたらしダンゴについた蜜をすする音だ。よくもあんなに見事にすすれるもんだと感心する。我ながらおかしいのが,話の筋も噺っぷりも知っているのになお噺に引き込まれてしまうことだ。この会場に来ている殆どの人も同じなのではあるまいか。我が山の神は題が初天神だったので大喜びだった。
中入りの後も前座の三之助は多分真打ちだ。うまいもんだ。
最後に出てきた小三治はそこに座っているだけでくすくすお客の笑い声がもれる。
この日の小三治は異常に枕が長かった。自分とフランク永井との交友を歌を交えながら延々としゃべり続けた。時間を見ると,もう落語はやらないのではと思わせるほどだった。正直に言うとあれはちょっと長すぎる。最後にやっと長短という落語に入った。気の長い男と気短な男とのおかしなやりとりになると,小三治の声が一段と力強くなるから不思議だ。なお,小三治は「笑点」を強く意識していて,笑点参加の落語家を批判的に見ていることが分かった。大喜利をやる前に芸にいそしめという小三治の思いかも知れない。
予定を大幅に超過して終わったのが9時過ぎ。最後のフランク永井は余計だったが落語は十分に楽しんだ。なお,「小三治」は次の「小三」を襲名するのが習わしだそうだが年齢からいって,このまま小三治で落語家人生を終えるつもりではあるまいか。それは小三治という落語家の矜持のような気がする。
チケットを取ってくれた娘には感謝深謝しなければならないなぁ。ありがとね。
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